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米予算教書 国防費1割増の58兆円
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070207/usa070207000.htm
【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米大統領が5日、連邦議会に送った2008会計年度(07年10月〜08年9月)予算教書は、対テロ戦費の増額に引っ張られる形で一般国防費も前年度に比べ11.3%多い4814億ドル(約57兆8600億円)に達した。福祉など民生向けの予算が抑えられる中、ブッシュ大統領は「米国民を守ることこそが大切だ」と主張、国防費への手厚い配慮に対し国民の理解を求めた。
閣議後の談話で、ブッシュ大統領は米国民の防護とともに「わが軍が任務に必要なものをいつも手にできる状態が大切」と装備調達にも強い意欲を示した。
国防総省によると、今回の国防予算の編成では、米軍の即応性をさらに高めることと大統領が先に表明した地上兵力の増強方針が柱となった。
陸軍、海兵隊の地上戦力はイラク、アフガニスタンでの地上戦闘のほか後方のテロ警戒など、任務が増えている。先に発表された兵力の増員分が今回組み込まれ、向こう5年間の期間中、陸軍は毎年7000人、海兵隊は同じく5000人の定員増が予算化された。定員増はトータルで9万2000人になる。
軍事衛星などの宇宙分野には、前年度より12億ドル多い60億ドルが計上された。予算教書発表の直前に実験成功が確認された中国の衛星攻撃兵器(ASAT)に関連しては、ロイター通信がこうした兵器を地上からの上昇段階でたたき落とす弾道弾迎撃衛星の調査研究費の一部として、1000万ドルを新たに計上したとするミサイル防衛局当局者の話を伝えた。
ミサイル防衛(MD)予算は88億4900万ドル。ミサイル防衛局では、昨年7月の北朝鮮による弾道ミサイル発射で、米国の地上配備型迎撃ミサイル(GBI)が初めて実戦状態で運用されたことをとりわけ重要視している。アラスカ州などに配備されるGBIは、08年度末で前年度より6基多い30基態勢となる。
ミサイル防衛網構築の対外協力では、日本の共同参加を高く評価しているほか、オーストラリア、オランダが米側に参加への関心を伝えてきたとミサイル防衛局は説明している。
(2007/02/07 07:53)