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イラク従軍拒否:日系3世の陸軍将校が胸中語る
【オリンピア(米ワシントン州)國枝すみれ】米ハワイ州出身の日系3世で陸軍将校のアーレン・ワタダ中尉(28)が「イラク戦争は違法」と主張して従軍を拒否し、米ワシントン州フォートルイス基地で軍法裁判にかけられる。将校の従軍拒否は同中尉だけで、有罪となれば禁固4年。5日の初公判を前にワタダ中尉に話を聞いた。
−−従軍拒否の理由は。
◆戦争の大義だった大量破壊兵器は発見されず、フセイン政権の米同時多発テロ(01年9月11日)への関与も確認されなかった。イラク戦争は侵略戦争で、国際法、米憲法に違反している。軍事司法統一法は「不法な命令に従う必要はない」と定めている。
−−03年3月の入隊時は従軍するつもりだったのか。
◆もちろんだ。05年秋、イラクの歴史や文化を勉強しようと、本を読みあさった。ジェームズ・バムフォード著「戦争の口実」を手にとった。戦争が、これまで説明されていた理由で始まったのではないと知りショックだった。偽の理由で戦争が始まるとは考えもしなかった。
−−昨年1月、従軍拒否の意思を告げた時の上官の反応は。
◆ 再考しろと言われた。うつ状態になった。同僚にも言える話ではない。イラクの代わりにアフガニスタンに行くと2回申し出たが、拒否された。軍は安全なデスクワークを提供しようとしたが、こちらから断った。両親は「キャリアを捨て、一生を台無しにするつもりか」と猛反対した。だが将来、子どもに人生を語るとき、正しい判断をしたと胸を張りたかった。たとえその結果、自由を失ってもだ。
−−軍人が従軍を拒否することに反発を感じる人もいる。
◆ 多くの兵士は軍に入ったら上官の命令には絶対服従しなくてはいけない、そうしなくては軍は崩壊すると信じている。だがそれは必ずしも正しくない。入隊時、兵士は米国と米憲法をすべての敵から守ると誓う。違法な戦争に従軍することは、誓いに反する。私は今、まさしく米国を守っているのだ。
−−イラク戦争の影響について。
◆戦争の結果、米国人は憎まれ、米国はより危険になった。侵略戦争や拷問に加担させられている米兵士はさらに危険にさらされている。この政権がもしもイランを攻撃したら、こうした状況はさらに悪化する。今、止めないといけない。
毎日新聞 2007年2月4日 19時51分 (最終更新時間 2月4日 21時04分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070205k0000m030052000c.html