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読売【イラク治安「悪化が続く」…米政府が機密報告一部解除】
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070203i204.htm
イラク治安「悪化が続く」…米政府が機密報告一部解除
イラク情勢
【ワシントン=貞広貴志】米政府は2日、イラクの現状と今後の見通しについて、情報機関がまとめた機密報告「国家情報評価」(NIE)の一部を機密解除し、公表した。
宗派間対立がエスカレートする現状を改善しない限り、「今後12〜18か月にわたり、治安状況は昨年後半と同様のペースで悪化する」と厳しい展望を示した。
「イラク安定の見通し/今後の挑戦」と題した報告は、多数派であるイスラム教シーア派の統治能力の欠如や国をまとめる指導者の不在、クルド人勢力の自治拡大の動きを指摘し、「イラクが直面する課題は極めて困難」と位置づけた。
その上で、米軍がイラクから早期撤退した場合の影響について、「イラク治安部隊は生き残れず、近隣国が公然と介入、民間人の被害も相次ぐ」と予測。宗派間の殺害やイスラム教スンニ派の政府からの離脱に歯止めがかからなかった場合は、〈1〉国土がシーア派とスンニ派、クルド人地域に3分割され、数年間にわたり激しい戦闘が続く〈2〉シーア派から強力な指導者が現れる〈3〉地区ごとに支配しようとする動きが出て、無政府状態の混沌(こんとん)に陥る――という3種のシナリオを描いた。
イラクの現状が内戦に当たるかについては、人種・宗派間の対立という性格や、住民が移動を強いられている実情を挙げて、「イラク紛争の主要要素を正しく表現している」と記述、情報機関としても「イラク内戦」を認定する形となった。ただ、シーア派同士の反目や、国際テロ組織「アル・カーイダ」の米軍攻撃など、「内戦」では表現できない複雑な要素も絡んでいると指摘した。
NIE報告は、中央情報局(CIA)など16情報機関の情報を総合した機密文書。報告は、イラクの治安が深刻な状況にあることを改めて示し、米軍増派に理解を求める狙いと見られる。
(2007年2月3日12時13分読売新聞)
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