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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070201k0000e030024000c.html から転載。
CIA拉致事件:工作員の米国人13人に逮捕状 ドイツ
【ベルリン斎藤義彦】ドイツのミュンヘン区裁は31日、レバノン系ドイツ人男性が米中央情報局(CIA)によって拉致されアフガニスタンで暴行を受けたとされる事件で、監禁などの疑いでCIAの工作員とみられる米国人13人の逮捕状を出した。欧州でのCIAの拉致工作に対してドイツで逮捕状が出たのは初めて。米独間には犯罪人引き渡し条約があるが、例外規定もあり、容疑者移送は難しいとみられる。
報道などによると、ミュンヘン第1地検は米ノースカロライナ州などに住む米国人の男ら13人について、監禁などの疑いで逮捕状を請求した。地検の調べでは13人は03年12月、マケドニアを旅行中だったレバノン系ドイツ人男性のカレード・エル・マスリさん(43)を拘束。ホテルに軟禁したうえ04年1月、カブールに移送。5月末まで監禁し、暴行した。
同地検は、マスリさんを乗せた飛行機がスペイン・マヨルカ島を出発し、スコピエ経由でカブールに飛んだことを確認。スペイン政府の協力を得て搭乗者名簿、パスポートのコピーを入手し、偽名を使っていたCIA工作員とみられる容疑者を割り出した。
この事件では、工作員が名前の似た別のテロ容疑者と勘違いしてマスリさんを拘束した可能性が高まっている。米国務省のマコーマック報道官は31日、逮捕状が出たことに関してコメントを避けた。
CIAは、欧州などでテロとの関連が疑われる人物を法的な手続きなしに拘束し、欧州内に作られた秘密収容所の他、アフガンなどで監禁していた疑いが持たれている。欧州議会は昨年、拉致で欧州諸国の協力があったと指摘している。伊ミラノ地裁も05年6月、CIA工作員13人について、男性をイタリアからエジプトに連れ去った誘拐容疑で逮捕状を出している。
毎日新聞 2007年2月1日 10時43分 (最終更新時間 2月1日 13時26分)