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アメリカの法律をノルウェーに押し付ける
あるスキャンダルがノルウェーを揺るがしている。一ホテルが、客の国籍によって宿泊を拒否したのだ。この差別的な振る舞いはノルウェーの法律では刑事罰の対象となる。しかし米国に本拠地があるホテルチェーンは米国の法律に従うと宣言している。ベルギーのスイフト銀行システムに反対した事件を思い出さざるを得ない。だが米国は自国の法律をヨーロッパのいたるところでも押し付けているのである。
2007年1月、オスロのホテル Scandic Edderkoppenが、 観光事業の会合に参加するために来た14人のキューバの使節団に部屋を貸すことを拒否した。米国では1996年にキューバとのあらゆる商取引を禁止する法律が成立している。「われわれは米国のヒルトンホテルの傘下にあり、その決定を適用する」と、当ホテルの支配人は答えた。ノルウェーのヒルトン・チェーンのスポークスマンは「われわれは米国の法律を尊重しなければならない」と正当化する。
この事件はノルウェー人に怒りを巻き起こした。ノルウェーの労働組合総同盟はScandic ホテルをボイコットすると発表した。事務局長は、「われわれにとって、米国がその独裁を世界に強制するのを受け入れることはできない。また米国のキューバに対するボイコットにも断固として反対する」と強調した。
国家主権の侵犯というこの重大な件に関し、EUは、またもや、ブッシュ政権との摩擦を恐れて沈黙したままである。
http://www.voltairenet.org/article144777.html