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□サドルが米軍に2度目の白旗 [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2007/01/28(日)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆解放のゆくえ第15回 サドルが米軍に2度目の白旗
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☆★解放のゆくえイラクは今・・・
第15回 サドルが米軍に2度目の白旗
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ブッシュ大統領の新イラク政策はサドル師率いるマフディ軍も標的に加え、シ
ーア派民兵の解体を重要目標の一つに掲げる姿勢を示した。といっても、ここで
いうシーア派民兵とはマフディ軍だけを指し、白色テロを遂行することではマフ
ディ軍に先んじたイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)のバドル旅団
については黙っている。
マフディ軍に対しては当初、米軍自身もスンニ派住民への誘拐・拷問・殺害を
黙認してきたが、あまりに目に余るために鎮圧しようとすると、マリキ首相が米
軍とのあいだに衝立(ついたて)役となって、結局、これまでは本格的に武力を
使っての解体作戦は着手されずに来たのだった。
しかし、今回、ブッシュ大統領が新イラク政策を発表して以降、米軍とイラク
軍による幹部をふくむマフディ軍メンバーの拘束が続いている。ブッシュ政府と
しては強まるイランの影響も容認しがたいところに来たと判断したからだ。
■サドルが米軍に2度目の白旗
他方、そのようなマフディ軍対策が始まると同時に、多くのマフディ軍幹部が
近隣諸国に逃げたり姿を隠したりしてきた。クドス・プレスによると、その治安
作戦の開始はイラク内務省高官を通じて直前に当のマフディ軍幹部に伝えられた
という。(イラク・レジスタンス・レポート、2007年1月6日付)
※マフディ軍の指揮官多数が国外逃亡あるいは住所変更
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/resistance_report_20070106.html#mahdi
そしてマフディ軍民兵約400人を拘束したとマリキ政府が発表したとき、イ
ラク現地の米軍指揮官のあいだには、まったく抵抗がないことから、サドル師自
身もこの機会に自分に従順でないメンバーを「犯罪者」、「裏切り者」として米
軍に粛正させているのではないかという一つの観測が浮上した。そしてサドル本
人を含めてマリキ政権に抱えられた幹部たちは、そのポストがらみの利権、汚職
にまみれて米軍と戦ってまで旨味を失いたくないという姿勢になっていると指摘
するマフディ軍支持者の指摘もあがっていた。
※バグダッドの治安とマフディ軍 (ニューヨーク・タイムズ1月18日付)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2007_0118_NYT_Shiite_Fighter_Are_Arrested.html
サドル師の姿勢に関するこの観測は、その後の展開を見ると、やはり当たって
いたようだ。上述のように、このところ米軍およびイラク治安部隊への対抗的な
姿勢を後退させてきたサドル師だが、とうとう1月25日には、バグダッドのサ
ドルシティーにおけるサドル運動の指導者が公然とブッシュ米大統領の新イラク
政策を称賛するところまで来たのだ。もちろん議会へのボイコットも撤回したう
えで。
その1人アブドル・フセイン・カアバイは「われわれはその(ブッシュの)新
政策を成功させるため政府に完全に協力する」と述べ、ロサンゼルス・タイムズ
の1月26日付報道によると、これほどの変化に米軍高官も驚いているという。
※CooperativetoneofSadrsurprisesU.S.
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-sadr26jan26,0,1612244.story?track=tothtml
サドルの姿勢が2004年夏にファルージャに呼応する形でナジャフで蜂起し
た頃とまったく変わっていることは、既に多くの人が特に昨年のシーア派民兵(
主としてマフディ軍)による市民虐殺を通じて認識したと思う。それでも商業主
義メディアの報道では、相変わらず「反米的な宗教指導者」と書く記事があった
り、占領に対するイラク国民の批判をサドルの「反米的な姿勢」と重ねて解説す
る評論家などが登場したりもした。
さらに昨年末には、マリキ首相がブッシュ大統領とヨルダンの首都アンマンで
会談するさいにサドル師が反対し、実際に会談したあとは政権から離脱すると宣
言し、議会においてもサドル派議員のボイコットが続いていた。
そのような経過と人々の認識に照らすなら、サドル師やマフディ軍がもはや反
米的ポーズを政治資本として売り物にすることが完全にできなくなったことは、
一つの段階を画する動きである。マフディ軍民兵を利用して「別働隊」よろしく
宗派抗争をあおってきたアメリカの占領政策にとっては、もはやその手口が通用
しなくなったということでもある。
ハリルザド駐イラク米国大使は、「もし心からの変化なら良いことだ。しかし
戦術的な(小手先の表面的な)変化なら、警戒する必要がある」と語った。歓迎
するかどうかはまだ判らないということか。
だがイラク国民の側からすれば、特にサドル派がマリキ首相を支持して保健省
と運輸省の閣僚ポストを獲得してからというもの、彼らが汚職と縁故・人脈を通
じて汚い金を懐に入れるほど、医療政策や病院運営が破滅的なまでに悪化したこ
とを身をもって体験してきた。
サドル師が口先で何と言おうと、彼もまた米軍のイラク侵攻にしたがって亡命
先から帰国してきた少し古手の傀儡勢力と変わらない。国民の生活と利益は眼中
になく、関心はもっぱらアメリカに気に入られて利権にありつくことができるか
どうかだけ。そしてこのような醜悪さはサダム・フセイン処刑場面のムクタダ万
歳の声とオーバーラップする。
(つづく)
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