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□ハマスとファタハが衝突、5人死亡=パレスチナ内部対立は激化の一途 [AFP=時事]
http://news.www.infoseek.co.jp/afp/world/story/20070127afpAFP010724/
ハマスとファタハが衝突、5人死亡=パレスチナ内部対立は激化の一途 (AFP=時事)
【ガザ市26日】パレスチナ自治区ガザで25日から26日にかけ、自治政府を掌握するイスラム原理主義組織ハマスとアッバス議長の支持母体、ファタハの活動家同士が衝突し、5人が死亡した。≪写真は、ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプで開催されたハマスの集会≫
昨年12月中旬以降、両派閥の対立で30人以上が死亡したが、最近は落ち着いた状態が続いていた。しかし、新たな衝突が発生したことで、アッバス議長が目指すハマスとの統一内閣設置に向けた協議に再び暗雲が立ち込めてきた。
一方、パレスチナ治安筋によると、ガザとヨルダン川西岸でハマスのメンバー9人とファタハのメンバー5人が拉致された。ハマスの9人は西岸の村クファルカリルでファタハの活動家によって拉致されたという。
両派の衝突は、ハマス主導内閣に対する国際制裁の解除を目指すアッバス議長が前倒し選挙を呼び掛けたのを機に激化した。ハマスは、「早期選挙はクーデターに等しい」と反発しており、アッバス議長も最終的に選挙実施には踏み切れていない。
ハマスとファタハの統一内閣設置に向けた交渉はいったんは決裂したかに見えたが、アッバス議長とハマスの在外指導者メシャル氏がシリアの首都ダマスカスで会談して協議を継続することで合意した。しかし、両派の新たな衝突で犠牲者が出たことにより、統一内閣の実現は危ぶまれそうだ。
[2007年1月27日6時42分]