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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070116-00000015-maip-int
ドイツ 国外派兵「戦没者」の新たな追悼碑建設
1月16日17時6分配信 毎日新聞
【ベルリン斎藤義彦】ドイツ国防省のクリスティアン・シュミット次官は15日までに毎日新聞との会見に応じ、平和維持活動で国外に派兵され死亡した独防衛軍兵士のために、今年中に新たな追悼碑建設に着手する計画を明らかにした。国外派兵では既に60人以上が死亡しており、ドイツでは戦後初めての国立の「戦没者」追悼碑となる。
同次官は、メルケル首相が、戦没者などを追悼する「国民哀悼の日」(06年11月19日)の演説で、派兵で死亡した兵士に戦後初めて、感謝と哀悼の意を表したことに触れ、「派兵で兵士が危険にさらされていることを、国民が自覚すべき時が来た」と指摘。今年中に「追悼碑の建設に着手する」と述べた。ベルリンの国防省内に建設。毎年、追悼行事を行うという。
すでに、省内で専門家を集めた委員会が碑のあり方を検討中で、早ければ2月にも計画が示される。ただ、遺族が身近で死者を弔いたいとの感情に配慮、遺体の埋葬はしない。
これまでドイツでは、部隊ごとの追悼碑のほか、「戦争と暴力支配の犠牲者」を追悼する「国立中央追悼所(ノイエ・バッヘ)」や、ヒトラーを暗殺しようとして失敗した兵士らを追悼する「ドイツ抵抗記念碑」があったが、第二次世界大戦後の派兵での死者を対象にした国立の碑は初めてとなる。
同次官は、一部の野党が、「戦没者」追悼碑は、新たな派兵正当化に利用されると批判している点について、「戦没者を英雄として扱うなど好戦的な碑にはしない。国の責任を明確にするためのもので、批判はあたらない」と反論している。
防衛軍兵士への追悼を求めてきた「戦没墓地保護協会」のフューラー代表は「従来、政府は、派兵の危険性が強調されたり、ナチの議論と混同されることを恐れて消極的だった。やっと国のために死んだ兵士が追悼されるようになった」と評価している。
現在、ドイツは約7700人を国外に派兵している。
最終更新:1月16日17時6分