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<ネパール>国王の政治的権力はく奪 国会が暫定憲法承認
(毎日新聞 - 01月16日 00:00)
【カトマンズ、ビナヤ・グルアチャリャ、ニューデリー西尾英之】ネパール国会は15日、ギャネンドラ国王の政治的権力をすべてはく奪する暫定憲法を承認し解散。武装勢力「ネパール共産党毛沢東主義派」も参加する暫定議会が新たに発足した。同国は建国以来続いてきた王族支配が終結し、毛派が議会へ参加するという歴史的な節目を迎えた。
現政権のシタウラ内相は「暫定議会の発足は、ネパールにとって新たなスタートだ」と語った。
330議席ある暫定議会で毛派は83議席を占め、最大政党のネパール会議派に次ぐ第2勢力となった。毛派は所有する武器を国連の管理下に置き武装解除するほか、近く発足する暫定政権にもメンバーを閣僚として参加させる。
暫定議会と政権は6月までに憲法制定議会選挙を実施し、制定議会が新憲法を制定する。象徴的な王制を存続させる立憲君主制か、王制を廃止して共和制に移行するかという、将来の政体を制定議会で決定する。
ネパールでは1769年の国家統一後、現王家などによる専制支配が続いてきた。1990年には当時のビレンドラ国王が複数政党制や主権在民を定めた憲法を制定したものの、政党間の対立などで混乱。96年から毛派が王制廃止などを求めて武装闘争を開始した。
同国王は01年6月に発生した王宮内の乱射事件で死亡。その後即位したギャネンドラ国王は05年2月、内閣を解任して直接統治を始めたが、これに反発する7政党が毛派と協力。昨年4月国王に対する市民の不満が高まり、大規模な民主化運動で同国王が政治的実権を議会に返還した。
毛派の武装闘争ではこれまでに1万3000人以上が死亡している。