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個体発生に於ける系統発生
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投稿者 妹之山商店街 日時 2007 年 1 月 15 日 01:37:35: 6nR1V99SGL7yY
 

いわゆる「囚人文書」では、
戦略的には、「1967年の占領地での反占領闘争に力を集中すること」
反占領闘争には、武装闘争のみならず、民衆の広範な大衆闘争も含まれること。
更には、項目14で提示されているように、
内部対立を決して暴力的に解決しないことを謳っています。

私はこの「囚人文書」の内容に全面的に賛同します。

占領地での占領軍に対する軍事攻撃はテロではありません。
また、イスラエル軍による暗殺攻撃に対する民衆の人間の盾は、
HRWは批判していますが、私は支持します。
民衆は単に守られる対象であるだけでなく、
反占領闘争の担い手でもあるのだからです。
市民の民主的な反占領闘争には、
選挙、デモ、集会、等の様々な形での意見表明、
更には、文学、映画、音楽、個人のブログ、等々の広範な手段があります。

「占領地での反占領闘争に集中する」とは、
イスラエル本国での一般市民に対する攻撃を
否定しているものと私は解釈しています。
イスラエル国内での自爆テロや、
スデロットなどの一般市民を殺傷するカッサム・ロケット発射は
否定するものだと私は解釈しています。
だからこそ支持します。

イスラエルの一般市民を殺傷する行為はテロです
決して肯定できません。
しかもイスラエル人口の二割はアラブ系イスラエル人、
その殆どはパレスチナ人です。

反占領闘争に無差別テロを内在させることは、
私は、反占領闘争の腐敗、堕落、更には敗北に導くものだと思っています。

未来は現在の直接延長線上にあるのです。
現在の闘争に無差別テロを内在しているのなら、
将来のパレスチナ国家にもそれは受け継がれてしまいます。
そして現在のファタハ・ハマス間の武力衝突においても
それは実証されています。
反占領闘争の只中で、内部の否定的なものを、抉り出し、討議し、
批判し合い、乗り越え、否定し、止揚していくべきだと思います。

例えば、「名誉の殺人」も21世紀のパレスチナでは行われています。
また、「協力者」等への公開処刑も公然と行われています。

パレスチナは世界に胸を張れる公正で民主的な選挙を行えました。
その民主的なパレスチナで、何故、名誉の殺人や公開処刑が行われているのか。
このような否定的な事柄もまた、反占領闘争の只中で、
止揚していくべきものであると私は思っています。

民主的な選挙を行い、司法制度もあるのです。
「協力者」もまた司法の手に委ねるべきです。
公開処刑などは、パレスチナの司法制度への侮辱です。

土着の文化、伝統、慣習一般のその全てを否定するつもりはありません。
尊重し、受け継ぐべきものと、
そういう「封建遺制」として、否定し、止揚していくべきことをも、
民主的な反占領闘争の只中で、実現していくことを通して、
反占領闘争それ自体もまた強化、発展していくのだと思っています。

「目的は手段を浄化しない」と埴谷雄高は述べました。

崇高な目的は、それを実現する手段を決して正当化しないのです。
手段には目的性が内在化されています。
歪んだ手段をいくら積み重ねても、歪んだ目的しか現実化しません。

ケン・ローチ監督は、
「この映画は英国とアイルランドの間の歴史を語るだけでなく、占領軍に
支配された植民地が独立を求める、世界中で起きている戦いの物語であり、
独立への戦いと同時に、その後にどのような社会を築くのかがいかに重要かを
語っている」と述べています。

<どのような社会を築くのか>という将来のビジョンを持ち、
それを現在的に実現していくのでなければ、決して実現され得ません。

反占領闘争の持つ否定面をそれとして抉り出し、素直に認め、凝視し、反省し、
批判し合い、乗り越え合い、否定し、成長し、高度化していくこと。

パレスチナの闘争という<個体発生>の只中で、
人類史的な課題、「封建遺制」等のパレスチナ社会が持つ否定面をも、
同時に止揚していくこともを反占領闘争の課題として、同時に実現していくこと。

このことは、トロツキーの「永続革命」から学んだことです。
ちなみにマルクスもトロツキーもユダヤ人です。
私はマルクスもトロツキーも尊敬していますが、
その為したことを尊敬しているのであって、
ユダヤ人かどうかなど全く問題ではありません。


無差別テロは倫理的に許されないというだけでなく、
パレスチナの闘争が、国際的に支援されることにとっても弊害です。
ここでいう国際的支援とは、西側政治権力者のことではなく、
世界中の心ある人々のことです。
世界中の圧倒的多数の人々は占領に反対です。
しかしパレスチナの無差別テロにも反対です。
パレスチナは、明確に無差別テロを否定し、
占領地での正当な抵抗運動に限定することを明確にし、
その通りに実行すること。
そうすれば、世界中の圧倒的多数の心ある人々は
パレスチナの反占領闘争を支持すると思います。


ファタハとハマスの武力抗争はますます激化しつつあります。
<路線対立><利害対立>などが生起することは当然です。
運動を通して、イデオロギー闘争を通して、
民主的に、非暴力的に解決するのでなければなりません。
激烈に討論し、テレビ、ラジオ、新聞紙等で公開討論をするとか、
街頭で討論会を実施するとか、
集会、デモ、世論調査、等々、
選挙での投票も一つの指標です。
どちらがより大きな運動を作り出すのか、
どちらがより広範な民衆に支持されているのか、
民主的な非暴力的な方法で、徹底的に競え合えばよいのです。

パレスチナの民衆は、両派の武力衝突に様々な形で反対の声を挙げています。
ファタハやハマスなど乗り越えていけばいいと思います。
そんなことを繰り返す連中などもはや支持しないと。
そういう声を受け止めるか否か。
それでも受け止めないのならば、
新たな運動や組織を創設していけばよいのです。
パレスチナ人は、そういうことが可能な民主性を持っていると思っています。

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