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(回答先: 日本、総括なき追随 共同歩調を最優先 【東京新聞】 投稿者 愚民党 日時 2007 年 1 月 12 日 19:10:29)
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新戦略発表 『解決策は米軍撤退』
【カイロ=浜口武司】二万人余の米兵の一時増派を核とするブッシュ米大統領のイラク新戦略の実効性に、イラク各派からは早くも懐疑的な声が上がっている。十一月までのイラク全土での治安権限の移譲が打ち出されたものの、駐留米軍の撤退時期が示されず、イラクを泥沼化させた米国への不信感はぬぐい去れないまま。イスラム教シーア派とスンニ派の宗派間抗争が激化する中、新戦略を評価する声は一部にとどまっている。
スンニ派に強い影響力を持つ「イスラム聖職者協会」の広報官アルファイディ氏は滞在先のヨルダンで本紙の電話取材に「十三万人もの米軍でできなかったことを、どうして二万人の増派で可能にできるのか」と疑問を提示。その上で「増派はより多くの流血を招くだけだ。イラク治安部隊に浸透しているシーア派民兵によるスンニ派住民の殺害を助長する」と反対を明確にした。
一方、マリキ政権を支えるシーア派内からも批判の声が出ている。
反米指導者サドル師派のアイデイリ氏は同派の拠点ナジャフで「治安問題の70%は電気や水道、教育など公共サービスを受けられないことに起因している。米軍は過去にスンニ派とシーア派それぞれの武装勢力の掃討を試み、失敗している。増派は無意味で、唯一の解決策は米軍の撤退だ」と主張。最大十二億ドル(約千四百三十億円)規模の経済支援についても「それ以上の金がこれまでも投入されたが効果がなかった。汚職を一掃しなければ無駄だ」と話した。
シーア派最大組織「イラク・イスラム革命最高評議会」所属のマーラ議員は「経済支援は雇用問題の改善にもつながる」と歓迎。しかし、米兵の増派については「現状打開の一歩として支持はする。しかし、増派で解決されるのは問題の一部だけだ」と述べ、米国の新戦略が“特効薬”でないとの考えを示した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070112/mng_____kok_____002.shtml