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□市街戦に油を注ぐブッシュのイラク政策 [イラク情勢ニュース]
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006/view/20070111/1168525433
2007年1月11日(木)
市街戦に油を注ぐブッシュのイラク政策 2007/01/11
ブッシュ大統領が全米テレビ・ネットを使ってまで発表したイラク政策は、「新」という形容詞を付ける価値もないほど変わり映えのしないものだった。バグダッドでますます激しくなる戦闘は、まさしく2003年春のイラク侵攻時に米軍指揮官が回避しようとした市街戦さながらである。
イラクの治安部隊を米軍のパートナーとみなす構想については、多くのアメリカ兵にとっては、信頼できないイラク軍と警察にこれまで以上に頼らざるをえないものと受け止められている。ブッシュ大統領は兵力増強の期限は設定されないと強調したが、軍高官はこれが2〜3ヶ月以上続くようなら、既に予期せぬ長期化と苦戦で重荷と感じている米軍に新たな難題を加えることになると指摘した。 Intensified Combat on Streets Likely
ホワイトハウスはゲリラだけでなくスンニ派とシーア派の民兵にも立ち向かうことを強調したが、米軍の諜報担当者のなかには、約6万人とみられるマフディ軍は軍事的にはイラク軍よりも有能だと見る者もいる。
しかし、その軍事的能力はともかくとして、バグダッドで最近米陸軍の大隊を指揮したある将校は、マリキ首相とイラク政府がサドルの勢力を保護するであろうから、ブッシュの構想は失敗するだろうと予測した。彼はさらに、シーア派の多いイラク軍と警察がレジスタンスに共鳴するスンニ派居住地を徒歩でパトロールして治安を守ると大統領が語ったことを、「ノー天気なおしゃべりだ」と一蹴した。
ブッシュはこれまでの間違いの責任は自分にあると述べたが、その「間違い」の内容たるや、十分な兵力をバグダッドに配置しなかったと述べた。だが新たな増強によっても総数は15万3000人で、開戦時の大部隊の動員を除けば、これまでの駐留規模として最大だった2005年12月の16万5000人にも及ばず、結局は、中途半端な兵力増派という感が否めない。実際、増派といいながら既に派遣されている部隊の派遣期間延長と、派遣予定の前倒しによる部分が多く、つまるところ米軍兵士への荷重が増えることでまかなわれる。
かつてイラク軍の育成に当たったことのあるデュラント退役大佐は、「今となっては少なすぎるし、遅すぎる」と非難した。内部討議に何度か参加した軍高官によると、統合参謀本部もブッシュの増派構想には抵抗してきたという。
作成者 uruknews : 2007年1月11日(木) 23:23 [ コメント : 0] [ トラックバック : 0]