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□ネグロポンテとブッシュの新イラク・チーム/ダール・ジャマイル [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース （転送・紹介歓迎）
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2007/01/10(水)
［飛耳長目録 today'snewslist］
☆ネグロポンテとブッシュの新イラク・チーム
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☆★ネグロポンテとブッシュの新イラク・チーム
ManagingEscalation:NegroponteandBush'sNewIraqTeam
ダール・ジャマイルのイラク速報 ２００６年１月８日
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DahrJamail'sMidEastDispatches
http://dahrjamailiraq.com
DahrJamailJanuary8,2007
Editor:ErikLeaver,IPS
先週、ブッシュのイラク・チームが大幅にスタッフを入れ替え、２００４年６
月から２００５年４月まで駐イラク米国大使をつとめたネグロポンテ米国諜報局
長官は国務省副長官に横滑りする。
それはブッシュ氏が新イラク戦略を発表するのと時期を同じくした異動であり
、新戦略は２万人規模の増強を伴うとみられている。ブッシュは既に高級司令官
を自分の増強策に協力的な人物と交替させる準備を始めている。
中東に展開する米軍のトップ司令官であるアビザイド大将は現在太平洋軍司令
官のファルコン提督と交替するようだし、現在イラク駐留米軍の総司令官である
ケーシー大将はイラク治安部隊の訓練にあたった（失敗に終わった）ことのある
ペトロース陸軍中将と交替する。このように、さらに戦火を広げることを好まな
い人物は従順そうな人物と交替させられることになっている。
元国家安全保障局長であり、諜報分野で２５年の経歴を重ね、偶然にもチェイ
ニー副大統領の旧友でもあるマコーネル退役中将は、ネグロポンテの後任として
国家諜報局長官に就任する。ネオコンと親密なチェイニーに喜んで仕えるマコー
ネルは、イランに関してはネグロポンテ以上にタカ派的な姿を見せるかもしれな
い。
この異動のタイミングは主には次の２つの理由から驚くべきことである。まず
第一に、ネグロポンテは戦争を鼓吹する諜報局長官の職を解かれて頑固なネオコ
ンたちに叩かれ続ける。ネグロポンテはイラン政府に対してはさほど大声でわた
りあわなかったが、マコーネルなら友人チェイニーのために大声を張りあげるこ
とができるかもしれない。イラン攻撃を正当化するために情報操作を奏でること
もあり、チェイニー一派に残された時間は少なくなっているので、この点は重要
である。
第２にもっと直接的なことは、ネグロポンテの国務省への異動は、都合のよい
ことにイラクへの兵力増強が計画されていると発表されたのと同時だった。ブッ
シュは兵力増強を指揮するのに経験豊かな人物を必要としており、この男以上の
者を探す必要はなかった。イラクで「サルバドル方式」（※注）の実行を監督し
たのはネグロポンテであり、それは２００５年１月の『ニューズ・ウィーク』に
書かれている。
※注： サルバドル方式 SalvadorOption
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005Salvador_option_Ritter.html
「サルバドル方式」実行にあたって、ネグロポンテは１９８０年代の中米大使
時代に同僚だったスチール大佐（退役）の助けを借りた。バグダッドにおけるス
チールの肩書きはイラク治安部隊相談役であり、主にスンニ派レジスタンスの支
援組織と指導部を狙うために、シーア派の２大民兵勢力であるバドル旅団とマフ
ディ軍メンバーを選抜・訓練することだった。
計画的にしろ、そうでないにしろ、これらの暗殺チームがすぐに統制から離れ
てイラクにおける暗殺事件の主要原因になった。意図的にしろ、そうでないにし
ろ、拷問され、切断されて毎日バグダッドの街頭に放り出された死体は暗殺チー
ムによって引き起こされ、それにはずみをつけたのがネグロポンテだった。そし
て、イラクが今日直面している地獄のような災厄に導いたのは、米国が後押しし
たこの宗派主義の暴力である。
レーガン大統領時代には、ネグロポンテは１９８０年代前半に駐ホンジュラス
米国大使をつとめ、そのときニカラグア政府の転覆策動に大きな役割を演じた。
ネグロポンテの政治経歴は、民間人の殺害を引き起こし、人権侵害を広げ、勢力
・民族間の抗争をあおってきた人物であることを示している。
ホンジュラス時代の彼は、ネグロポンテと本国政府とのあいだの記録によれば
、「レーガン大統領の戦略を熱心に遂行した強硬かつ冷血な戦士」として働いた
が、ホンジュラス人権委員会によると幅広い人権侵害で非難されていたことで特
徴づけられる。ネグロポンテによって遂行された人権侵害は「組織的におこなわ
れた」と描かれた。
ホンジュラスでネグロポンテがやった暴力の数々は、ＣＩＡによって訓練され
た作戦にもとづいていた。何百人もの人々を誘拐し、拷問し、殺害したホンジュ
ラスの武装部隊はＩＣＩＡの訓練を受けており、それが「暗殺チーム」として有
名になったネグロポンテの諜報部隊を構成していたと文書に記録されている。ネ
グロポンテはこれらの活動の全貌を知っており、米国のホンジュラス支援も彼の
任期中、１年で４００万ドルから７７４０万ドルに増えた。彼の監督のもとで、
民間人の死亡数は何万にも急増した。ネグロポンテは「古いタイプの帝国主義者
」と形容されてきたが、その出発点はベトナム戦争中に約４万人のベトナム人殺
害に関係したＣＩＡのフェニックス計画に参加したことだった。
ほぼ同じ頃、スチール大佐はエルサルバドルに派遣された米国軍事顧問団の指
揮官だった。彼はまたニカラグアのコントラ（反革命のテロ集団）に武器を密輸
し、イラン・コントラ特別実行班の最終報告に描かれたように、密輸については
上院諜報委員会にウソの報告をおこなった。
２００４年の冬と２００５年春のあいだに、スチール大佐の助けを得てネグロ
ポンテがやった仕事の結果、ワシントン・ポスト紙が書いたように、イラクでの
日常生活は暗殺チームが中米で引き起こしたような事態になった。－－「月曜日
ともなると死体保管所には身元不明の何百人もの死体が横たえられた。それは射
殺され、あるいはナイフで刺され、鉄輪で絞首刑にされ、明らかに頭にかぶせら
れたままになっているプラスチックの袋で窒息させられ、といった男たちの遺体
である。彼らの多くは後ろ手に縛られていた」。
イラク人民兵とレジスタンス勢力が占領軍と戦うために団結するより、互いに
争い続けている方が好ましいのは明らかである。分断して征服するという旧時代
の戦略が、再びイラクに適用された。
ホンジュラスにおける汚い戦争でネグロポンテが運用した戦略はホンジュラス
では「勝利」を生むのに貢献したが、イラクではみじめに失敗した。にもかかわ
らず、政府が現実を認めようとしないもとで彼を国務省に戻すということは、イ
ラクの砂地にもっと多くの血が染みるのを見たいという政府の願望を明白に物語
っている。
ネグロポンテが新しい職務に任命されたということは、ブッシュが中米の中烈
度戦争における彼の経験を買ってイラクでもう一度同じことをやろうとしている
ことを示す。イラクにおける軍事と外交の指導部が変わったこととあわせ考える
と、政府は大規模なエスカレーションの方針にむかって準備をしていることが明
らかになる。それは止めなければならない。
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投稿者 white 日時 2007 年 1 月 10 日 10:06:46: QYBiAyr6jr5Ac
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