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□イラクに浸透するイランの影 [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2007/01/07(日)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆ディヤラ州でのゲリラ掃討作戦 2007/01/07
☆解放のゆくえ 第13回 イラクに浸透するイランの影
(...)
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☆★解放のゆくえ イラクは今・・・
第13回 2007年1月7日 イラクに浸透するイランの影
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ブッシュ大統領はイラク駐留米軍の一時的増派方針を固めたと報じられている
。ブッシュ大統領が想定しているイラク増派構想は、ワシントン・ポスト紙の報
道によると、三つの選択肢を検討中だという。一つは比較的に穏健なもので、増
派兵力でいえば4000人未満の規模。次は中間的な構想で約9000人程度の
兵力増派を想定し、最強硬策では2万人以上の兵力を増派となっている。
PresidentConsideringThree'Surge'Options
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/05/AR2007010501080.html
他方、米民主党は下院議長に就任したナンシー・ペロシ女史と上院院内総務の
ハリー・レイド氏が、「イラク戦争を終結させる時期が来た」と宣言した。両氏
は大統領に宛てた書簡でも、一時的増派を始めることなくイラク駐留米軍の段階
的撤退を4〜6ヶ月内に開始すべきだと提案した。「兵力増強は既に大統領が試
みて失敗も経験した戦略。それをもう一度繰り返すというのは重大な間違いを犯
すことになる」というものだ。
■イラクに浸透するイランの影
イラク、特にバグダッドに配置されている米軍兵士のあいだ(将校を含む)で
も、この米軍増派構想には反対ないし効果を期待できないという声が高まってい
る。
Manysoldierssaytroopsurgeabadidea
http://news.yahoo.com/s/ap/20061228/ap_on_re_mi_ea/iraq_more_troops_1
ところで、アメリカの政府と軍が治安問題を語るとき、占領に反対するレジス
タンス勢力による米軍への攻撃を指す以外には、イラク治安部隊や傀儡(かいら
い)勢力の率いる民兵(実態はシーア派のなかの宗派至上主義に偏向したギャン
グ集団。親イランでもある)によるテロを指すか否かは曖昧(あいまい)にされ
ていることが多い。昨年後半からの報道でもしきりに内戦という言葉が多用され
るようになったが、この場合も実態から離れてスンニ派対シーア派の「宗派対立
」という偽造された観念がふりまかれている。
つまりアメリカの占領が黙認して誘拐・拷問・殺害などの組織的なテロ行為を
横行させてきたのが実際であるのに、「宗派対立」としてアメリカの責任を不問
に伏すのである。このことをどのように認識するか、さらに解決課題として承認
するかどうかで、米軍が増派された場合の主要任務も違ってくる。
治安部隊やシーア派民兵のテロがひどすぎて非難の矛先がアメリカとその傀儡
政府に向けられると、米軍はサドル派民兵(マフディ軍)を攻撃することもあっ
たが、あくまでそれは一時的なものだった。また米軍に拘束された民兵は、身柄
をイラクの治安部隊に渡され、結局はすぐに釈放されるという構図もできあがっ
ている。
昨年夏からバグダッドに米軍兵力を多く配置して展開した治安作戦が、失敗と
いうより、逆にシーア派宗派主義の民兵による一般市民殺害が増えた理由もここ
にある。彼らはレジスタンスなど占領に反対する者や民兵の攻撃から自衛しよう
とする一般市民を攻撃し拘束するばかりで、正真正銘のテロリストである民兵や
治安部隊を黙認したのだった。
だが、長期にそのような事態を放置してきた結果として、イラクの傀儡政権に
イランの影響が強く浸透するにいたり、米軍の撤退戦略の策定を迫られているア
メリカは、このイランの影響にどう対処するかを迫られている。もちろん、レジ
スタンス勢力との戦いも米軍の大きな任務ではあるが、イランの影響力の増大が
現実的なものとしてアメリカの石油利権の確保を脅かす重大な要素となりつつあ
るのだ。
イラク南部のバスラでイギリス軍がイランの影響の強い警察署(重要犯罪対処
部隊)を攻撃して破壊する事件が昨年末に発生したのは、イギリスもアメリカと
同じくイランの浸透を懸案事項に掲げたという表明でもある。同時期、首都バグ
ダッドでは米軍がイランの外交官(イスラム革命防衛隊のメンバー)を逮捕する
事件も起こった。
傀儡政権内の親イラン派勢力は、フセイン時代にそれが理由で弾圧されたこと
から、その恨みもあってサダム・フセイン政権打倒のためにアメリカのイラク侵
略を手引きした。イラク侵攻と占領においては、これら傀儡勢力とアメリカは共
通の利害に立っていた。だが撤退戦略を模索する局面にきて、アメリカとイギリ
スはこのまま撤退すれば親イラン派勢力とイランに漁夫の利をさらわれかねない
状況になっている。
マリキ首相の統治能力と姿勢に対するアメリカの不信感は、傀儡政権に浸透す
るイランの影響に対する不信感でもあるわけだ。傀儡政府が破壊と利権配分には
大きな関心を示しても国民生活や国民の保護にかかわる統治・行政行為には微塵
も興味を示さないばかりか、一般市民を対象にしたテロ行為に走るのもそのよう
な事情に起因する。
米軍増派の有無にかかわらず、ブッシュ政府がこれまでのように真の治安問題
の根源を承認せずに放置するか、あるいはイランおよび親イラン派の傀儡勢力と
裏取引きするだけでお茶を濁すなら、イラクの事態は悪化の一途をたどるだけで
あり、それは結局、長期に米軍の大部隊を駐留し続けることができない以上、敗
北して追い出されるしか道は残されないことになる。
(つづく)
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投稿者 white 日時 2006 年 12 月 26 日 00:32:52: QYBiAyr6jr5Ac
<イラク駐留米軍>イラン軍高官を拘束? 米紙報道(=ニューヨーク・タイムズ)【毎日新聞】
http://www.asyura2.com/07/war87/msg/268.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 12 月 25 日 22:59:15: KbIx4LOvH6Ccw