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毎日【ブレア英首相:在任10年、退陣へ…展望開けぬ労働党】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070106k0000m030084000c.html
ブレア英首相:在任10年、退陣へ…展望開けぬ労働党
【ロンドン小松浩】ブレア英首相(53)は在任10年の節目となる今年半ばに退陣し、英国政治は転換期を迎える。退陣後はクリントン前米大統領のように世界を回る「国際政治家」に転身するとみられているが、イラク戦争で傷ついたイメージの払しょくは簡単ではない。「ポスト・ブレア」の労働党は明るい展望が開けず、国民の支持はキャメロン党首(40)率いる最大野党・保守党に集まりつつある。
ブレア氏は5月2日で首相在任満10年。直後に実施される地方選の終了後に党首を辞任するとの筋書きが有力視されている。だが、6月上旬のサミット(主要国首脳会議)や同月中旬の欧州連合(EU)首脳会議を最後の「花道」に考えているとの見方もある一方、最短の場合、3月に正式に退陣を表明する可能性もささやかれている。09年に想定される次期総選挙には出馬せず、国会議員としてもいずれ引退するとみられている。
先日のBBCインタビューでブレア氏は「実質的な目標のある生活を送りたい」と述べた。英メディアは仲の良かったクリントン氏を手本に各国に講演旅行に出かけ、アフリカ支援や中東など個人的関心の強い問題にかかわるだろうと報じた。
後継はブラウン財務相(55)で固まり、英国政治はブラウン対キャメロンの構図に移っている。若さと柔軟な政策で売るキャメロン氏の人気は高く、首相の交代で労働党の支持率が上向く気配はない。
昨年末の世論調査では、次の総選挙が「キャメロン保守党」と「ブレア労働党」の対決の場合、43%対33%で保守党が優勢で、「ブラウン労働党」相手では45%対32%に差が広がった。ブラウン氏は手堅い政治手腕に定評があるが、ブレア首相のような「華」がなく、労働党関係者は「ブレア首相がいなくなると寂しくなるだろう」と話す。早くも「ブラウン政権」の短命を予測する見方が出ている。
フランスでも今年前半に大統領が交代する。ブレア、シラク両首脳の退陣で、イラク戦争を巡り米国支持・不支持で分裂した当時の欧州主要国首脳はすべて表舞台から姿を消し、今年半ばから欧州政治の主役の顔ぶれが大きく変わる。
毎日新聞 2007年1月5日 19時56分
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