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http://0000000000.net/p-navi/info/news/200701042300.htm から転載。
2007.01.04
「アメリカだけではダメなのよ」親イスラエル派の活動
ニューヨークのコロンビア大で、退役イスラエル兵のグループ 「沈黙を破って」 (Breaking the Silence)を始めたイェフーダ・シャウルの講演が行われた。「沈黙を破って」は兵役中にイスラエル兵士自身が体験したおぞましい行いを写真や証言で語るという活動を行っている。どのようにパレスチナ人を虐待したか、自分自身が軍の機械になっていったか、そのときに何を感じたか。人に語れず胸にしまっていた記憶や思いを元兵士たちは語りだした。写真展はテルアビブのほか、イスラエル各地で行われ、その後、アムステルダムなどをはじめ、世界のあちこちで講演や写真展が開催されている。
このコロンビア大の講演会に参加した人から興味深いものを目撃したという記事が届いた。今回の講演が特別だったのは、講演内容を喜んで迎えるとは思われないコロンビア大で最も大きなユダヤ人グループ・「プロイスラエル プログレッシブ」が主催をしていることで、イスラエルサポーターが多く出席していたということだ。
この会で、スピーカーのシャウル氏は辛辣な質問にさらされた。
しかし、それらの(悪意もある)質問をシャウル氏はさらりと交わしていた。
興味深いシーンは会が終わった後に目撃された。
シャウル氏を招聘した主催者の学生たちと米国の右派シオニストで大学のコーディネーターであるレイチェル・グレーザーさんたちが議論を始めたのだという。
「『何が成し遂げられたの? これは何を達成したの?』とグレーザーは主宰者に向かって怒鳴っていた。
『重要なことです』と一人のユダヤ人学生が答える。『人々は親イスラエルのグループを一枚岩だと認識しています。人々は私たちが引き起こされているひどいことにまで責任を負えないのだと思うはずです』」
「いいわ」と頷きながらも、グレーザー氏はシャウルの発言がたくさんあるうちの一つの意見になるように他のパネラーも用意するべきだったと学生に意見した。
グレーザー氏は「イスラエルの中でシャウル氏が話をするなら、それもひとつの意見だ」として、
「イスラエルの外では、これは危険な火遊びなのよ」
と言ったという。
目撃した人はこう書いている。
「このぞっとする表明は、イスラエルロビーの目標への率直な表現だ。ユダヤ人団体のメンバーはイスラエル内で(イスラエル兵による虐待などについての)幅広い討議が行われるのはいいという。しかし、ここではそんなものは危険なのだ。なぜか? それは米国が占領地でのイスラエルの政策を許し支援する大黒柱だからだ。イスラエルロビーは米国人が自分たちの考案したものから離れ、イスラエルを捨てて、無関心になったり、ユダヤ人嫌いになることを恐れている。」
筆者はこの目撃談を書いた理由を、グレーザー氏の米国シオニスト協会が、主催をしたグループを大学の親イスラエルグループ共同体から追い出そうとしているからだとしている。追い出す理由は
「ユダヤ人のお金はイスラエルにとって最も有毒な批判のネタ提供に使われてはならない」(ジューイッシュ・テレグラフ・エージェンシーによる)
(原文: I Witnessed the Israel Lobby in Action をダイジェスト、再構成)
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[親イスラエルのグループでも、それなりのグラデーションがあることがわかって興味深い文章だった。なかには度量が広い(?)人々もいる。ただ、それは最も「正統」な人々には認められないようだ。イスラエルより米国において、イスラエル批判が受け入れられなくなっているとはよく言われるが、その通りなんだろう]