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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News200712_4270.html から転載。
2007-01-01 社説:イラクの将来を最優先せよ(アル・アハラーム紙)
■ 社説:イラクの将来を最優先に
2007年01月01日付アル・アハラーム紙(エジプト)社説欄
サッダーム・フサインは死んだ。だがイラク国民はこれまでも、そしてこれからも生き続ける。大切なのは、彼らが戦いや殺し合いや無辜の民の殺戮ではなく、平和と安定のうちに生きることだ。
サッダーム・フサインの時代はその功罪と共に幕を閉じた。イラク人はみな自らの背にその時代を負いながら、国の将来を見据えなければならない。
2003年の米・英軍による侵攻以来、イラク人たちが経験してきた試練は、これ以上の事態の悪化に耐えられない。無辜の民の犠牲はさらに増え、愛すべき祖国の紐帯は引き裂かれることだろう。
抵抗運動側はイラク人にこれ以上の流血をもたらすことのないよう手法を見直し、あらゆる当事者が満足できるような解決に至るべく、イラク政府との交渉に入るべきだ。なぜなら自爆作戦は政府を転覆させることもできなければ、占領者たちをイラクから追い出すこともできない。その最大の成果は無実のイラク人の殺害にすぎない。イラクに残された能力を破壊し、イラクの再建と発展に必要な知識人を殺害することを止めるべきだ。
イラクに安定を取り戻すための近隣諸国の役割は、国内においてイラク人自身が果たすべき役割に劣らず重要だ。イラクの特定派閥の支援や煽動、武器の密輸や戦闘員の密入国は停止せねばならない。イラクから手を引くべきだ。介入によって何らかの目標が達成されるにせよ、それは近視眼的な成果に過ぎない。イラクにおける安定の欠如は、長期的に見て、あらゆる近隣諸国に害をもたらす。
イラクの悲劇を終わらせるためのもうひとつの基本要因は、イラク軍と警察が祖国の安全を守り、安定を維持する能力を着実なものとした後に、外国軍の撤退を急ぐことだ。
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/ahram/070101ahram_ky.mht
(翻訳者:山本薫)