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アメリカは日本がアジアの安保を担当するように願っている。日本が韓国と台湾を保護することを願っているのだ。(仏評論家)
http://www.asyura2.com/07/war87/msg/577.html
投稿者 TORA 日時 2007 年 1 月 03 日 13:19:32: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu135.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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アメリカは日本がアジアの安保を担当するように願っている。
日本が韓国と台湾を保護することを願っているのだ。(仏評論家)

2007年1月2日 火曜日

◆仏評論家ギ・ソルマン「韓国の反米、日本の立場強化するだけ」 1月2日 中央日報
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1167710520/l50

「韓国一国で統一を成すことはできない。同時に韓国一国で潜在的な中国の脅威を阻むことができない。したがって誰かと連合をしなければならず、その対象は日本でなければアメリカだ。こんな状況で韓国の反米は、アジアで日本の立場を強化させることになる。」

フランスの世界的な文明評論家ギ・ソルマンは本紙との新年インタビューで朝鮮半島情勢の一端に対してこのような分析をした。同氏はまた「南北統一は、中国が北朝鮮を捨てる瞬間、急に訪れる可能性がある」と見込んだ。北核解決のための6者会談に対しては当事国がみな現状をある程度好んでいるから大きな進展を期待しにくいと言った。

-北朝鮮核問題が解決される気配を見せない。

「北朝鮮と関わるすべての問題の鍵を握っている中国が核問題を解決する意志がない。これは北朝鮮の核問題が自国に有利に作用していると見るためだ。北朝鮮の核問題がある限り中国は外交問題において中心を占めることができる。中心にいるというのは名誉を重視する中国には重要なことだ。中国の政治体制が今年も同じ状態だったら、北朝鮮問題はあまり変わらないだろう。」

-核実験をする北朝鮮に対して中国は一体どのような考えを持っているのか。

「中国は確かに北朝鮮の核実験準備状況が分かっていた。そして、中国は北朝鮮の核実験が小規模で行われることに賛成したと思う。これに対してアメリカと日本が大きく抵抗しないと判断したからだ。したがって、この事態は外交ゲームに臨む国々の表と裏が異なる微妙な観点で見なければならない。中国は核実験をした北朝鮮を責めたが、これに対して後では北朝鮮側に'それは私たちがずっと交渉の中心にいるため'というふうに説明したはずだ。」

-これ以上失うことがない北朝鮮の境遇を勘案する時、6者会談では根本的な解決策を探しにくいのではないか。

「ここには各国の普遍化された偽善がある。現在の状態にとどまっていることが各国の利益に当たる。中国についてはもう話をした。日本は北朝鮮の核武装を恐れながらも一方では北朝鮮の核事態で自国の核武装論を起こすことができるという点を狙っている。そして日本は統一された強い朝鮮半島を恐れている。したがって、日本が今の北朝鮮事態に不満を持っているとは言いにくい。ただ表では、不満が多いように言わなければならないということだ。」

-それならアメリカにはどんな利益があるのか。

「アメリカは日本がアジアで軍費を強化して行くのを願っており、日本がアジアの安保を担当するように願っている。日本が韓国と台湾を保護することを願っているのだ。北朝鮮核事態が日本の立場を強化する助けになるはずで、これはアメリカが願う方向だ。アメリカはこの地域にこれ以上関与したがらない。北朝鮮核問題で日本が軍費を強化するならアメリカは反対するわけがない。現状がアメリカにもあまり悪くないという話だ。言い換えればこの問題はすべての当事国に少しずつ利益になるわけだ。苦労をするのは北朝鮮住民たちだけだ。」
(後略)

ソース:中央日報(韓国語)韓国で反米は日本立場強化するだけ`
http://news.joins.com/article/2553579.html?ctg=10


◆憲法改正は実質的に既に完了した 平成16年12月20日 片岡鉄哉
http://www.tkataoka.com/ronbun/148.html

新防衛計画大綱の敵は中国・北鮮 新大綱の内容を一読すると平和憲法は既に実質的に改正されたことが一目瞭然である。今や自衛隊は北の守りを解いて、陸続と南西方面に移動する。

ソ連との戦争を前提とした戦車や重火器は放棄され、ミサイル防衛、対潜警戒、北鮮ゲリラ攻撃への対処に重心が移る。海外派兵はアメリカとのお付き合いが目的で、重点でない。

日本の仮想敵国は中国と北朝鮮である。テポドンやノドン・ミサイルの発射が探知されると、現地司令官の裁量で数分内に迎撃ができる。内閣はこれを追認するだけだ。

敵のミサイルで日本本土が被弾すると、戦闘爆撃機と空中給油機が飛び立って、報復攻撃を行う。宮古島に近い塩路島には空自の一個飛行中隊、米海兵隊の一個航空団が配備され、台湾に対する中国攻撃を牽制できる。

米軍再編で朝鮮は日本に全面委託 日本のメディアは米軍再編成の本当の意義を国民に伝えていない。米軍は韓国からだけ撤退し、日本には第一軍団司令部が来るのだから基地反対運動をやろうという旧態依然とした態度だ。

アメリカがイラク戦争に勝てない理由は兵員の欠如である。兵隊が足りないのだ。予備役は実質上の徴兵制下にある。

米軍再編の第一目的は、朝鮮半島を全面的に日本に委託することである。朝鮮問題は第二次大戦の落とし子であり、日本が憲法に固執するので、54年間も世話してきたが、もう自分でやれというのだ。

第二に日本が中国との地域的勢力均衡を維持し、米軍は戦略的予備軍として日本の後ろ盾になる。司令部は戦闘部隊でない。戦闘部隊は中東に転進する。

小泉純一郎再評価の時が到来 総理の初期の公約は「自民党をぶっ壊し、憲法を改正する」だった。彼は二期満了の前に、既に公約を貫徹したのだ。

靖国参拝は中国との緊張をつくり、それをテコに外務省ODA予算から対中援助を削るのが目的だった。ODAは橋本派の資金源であり、これを切られた橋龍が日歯連の一億円に手を出したら、検察が待ち構えていた。これで田中軍団は「ぶっ壊された」。

総理は二つの公約を守った。形式的には憲法改正は先の話しだが、これに反対するには米軍再編成を逆に戻すことが必要になる。それは不可能だ。自民党内に改憲反対の声は消滅し、朝日だけとなった。私にとって、小泉純一郎は未だに謎だが、偉い政治家であることは疑えない。


(私のコメント)
正月早々から日本の外交問題を書いて来ましたが、精神的なアメリカの柵封体制から日本人は抜け出せないでいる。核武装の議論すらアメリカの顔色を伺って政治家達は議論すらするなとかん口令が引かれてしまった。最近では非核三原則ではなくて「議論するな」と言う言葉が加わって非核四原則になってしまった。

日米関係だけを考えればアメリカは日本をいかに支配するかだけを考えればいいのですが、アメリカは世界的に見れば世界から孤立して総スカン状態であり、イギリス国内もブレア政権は批判されている。あれだけイギリスはアメリカに協力したのにアメリカは何の見返りも与えなかった。

それほどアメリカは余裕を失ってきているのですが、それに気がついている日本人は少ない。ならばフランスから日米関係を見ればどのように見えているのだろうか、だからエマニュエル・トッド氏やドゴール主義を紹介してきました。今日はフランスの評論家のギ・ソルマン氏のインタビューを紹介します。

ソルマン氏は、アメリカは東アジアに関してはこれ以上コミットしていくつもりは無く、朝鮮半島の問題や台湾問題については問題を日本に投げ返してくると見ている。アメリカは朝鮮戦争やベトナム戦争で勝利を得ることは出来なかった。この時点でアメリカの限界は見えてきた。

ならば大東亜戦争で日本から朝鮮半島や台湾を日本から取り上げましたが、最近になってようやくその誤りがアメリカ人にも分かり始めてきたようだ。そもそも日清戦争や日露戦争を背後からけしかけさせたのは大英帝国なのですが、大英帝国は日英同盟で東アジアを安定させようとした。

しかしちょうど米英の覇権が移行する時期でもあり、そのきっかけとなったのが日英同盟の解消であり、大英帝国は日本との同盟を失う事で香港要塞とシンガポール要塞を失う結果となり、将棋倒し的にインドとスエズ運河を失い世界覇権をアメリカに譲る結果となった。つまりは大東亜戦争は大英帝国からアメリカ帝国への切り替わりの象徴でもあったのだ。

この結果アメリカは日本と組む事で世界覇権を得ることに成功した。日米安保が有ればアメリカは西太平洋からインド洋に至る海域の制海権を維持する事が出来る。アメリカ海軍はこの事をよく知っているが、アメリカの国際金融資本家達はこの事を知らないようだ。そして米中が組めば東アジアの覇権を持てると誤解しているようだ。

しかし英仏の知識層から見れば歴史的にみてアメリカは朝鮮半島と台湾問題を日本に任せざるを得ないと見ている。東アジアで米中が対決すればアメリカが勝てる見込みは無い。このままでは戦わずしてアメリカは朝鮮半島と台湾を中国に明け渡す事になる。そうなれば中国は太平洋に進出して将棋倒し的に東南アジアからインド洋を支配下に置く事になるだろう。それがアメリカにとって利益になる事とは思えない。

片岡鉄哉氏の記事もアメリカの戦略家の考えを写したものと考えられますが、アメリカは敵としてはならない国を敵として大東亜戦争に勝利して、日本から朝鮮半島と台湾を取り上げた。しかし今やアメリカは朝鮮半島と台湾をもてあましている。そして中国海軍の外洋進出によってアメリカ自慢の空母機動部隊は台湾にすら近づけない状態になりつつある。

株式日記でもアメリカ空母が中国の潜水艦に追尾されたというニュースを紹介しましたが、もしアメリカが台湾を失えば西太平洋の覇権は中国に移る。このようなことを考えれば得られる結論は決まっている。かつての大英帝国の戦略を踏襲せざるを得ない。日本を強化して中国とロシアを封じ込めるしかない。

しかしアメリカには中国と組む事で世界覇権を維持しようとする勢力もあり、クリントンやFDルーズベルト大統領などは親中反日の代表的な例だ。だから日本が憲法を改正して軍を強化しなければ日本を捨てて中国を組まざるを得ないだろう。それだけアメリカは追い詰められているのですが日本の国民はそこまで読めていない。

日本としては、アメリカが中東からどのように手を引くのか、極東の北朝鮮や韓国や台湾に対してどのように出るのかじっくりと見ていれば良い。アメリカが台湾を中国に委ねるのなら、日本にとっては危機であり日米安保の危機でもある。日本はアメリカに見捨てられて中国の覇権に入らざるを得なくなるだろう。

それともアメリカは日本の核武装を認めて朝鮮半島と台湾を保護させるのかは分からない。今のところアメリカは日本の核武装を認めないようだが、そうなると朝鮮半島と台湾の命運は風前の灯であり、アメリカは中東からも撤退し極東からも撤退して単なる地域大国となり、日本は中国に吹き寄せられてしまう。それが中国の戦略でもあるからだ。

アメリカの対日政策は大きな転換点を迎えているのですが、アメリカはイラクで頭が一杯であり、北朝鮮問題も中国に丸投げしている。しかし中国はアメリカの思惑には乗らずに北朝鮮を使って揺さぶりにきている。このように衰弱しつつあるアメリカを見て日本は核武装体制をとることが長期的戦略になる。場合によっては単独で中国と台湾をめぐって対決せざるを得ない場合も出てくるかもしれない。韓国は切り捨てざるを得ない。


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