★阿修羅♪ > 戦争87 > 556.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 野蛮極まりないフセイン処刑−マハティール(前マレーシア首相)の公開抗議文 投稿者 こげぱん 日時 2007 年 1 月 02 日 15:00:00)
http://otd3.jbbs.livedoor.jp/306865/bbs_plain
Re:れんだいこのカンテラ時評247 れんだいこ 2006/12/31 15:49
【イラクのフセイン元大統領死刑執行を糾弾せよ】
2006.12.30日、イラクのサダム・フセイン元大統領(享年69歳)が首都バグダッドで絞首刑に処せられた。2003年の旧フセイン政権崩壊後、同政権の犯罪を裁くためにイラク高等法廷が設置され、この12.26日、イラク上訴裁判所が一審の死刑判決を支持する決定をしていた。
一審の「イラク高等法廷」のシャヒン所長は記者会見で、「三十日以内に死刑が執行される。政府は明日から三十日の期間で執行日を選ぶことができる」と述べていた。実際には判決四日後で死刑執行されたことになる。12.29日深夜、マリキ首相が米側と会談し、その際に執行時間が確定したとみられる。
かくて、1・「人道に対する罪」等で罪を問われ、2・体裁上の裁判形式を経て、3・絞首刑執行されるというお決まりのコースで、フセインは処分された。ニュルンベルクおよび東京裁判とほぼ同じ構図でであることに気づかされる。勝者側の意志を押し付けるだけのものでしかない裁判制度を悪用するこの手法に義憤を抱くべきであろう。
フセイン大統領の治世のあれこれをこのように問い処分できるならば、ブッシュよ、その他悪政の限りを尽くしている者どもよ、手前たちも首を洗って待っておけ。勝者敗者の風向きが変われば、同じ論理と論法と手法で処刑台に立たせてやろう。
それにしても、近現代史の本当の歴史を学ぶ者なら、「人道に対する罪」なるものが如何にいい加減なものかは明らかなはずなのに、「人道に対する罪」の恣意的適用を訝る者が少な過ぎる。そういう風に教育され、何の疑問を抱かずそういう風に認識する者が成績優秀者として合格されていき、その果てに博士号が待ち受けているというこの茶番構図そのものが不正であろう。お陰で、今回の蛮行を批判する論調が起こらない。
日本左派運動よお前も黙して語らずか。否、日共の赤旗は漫然と報道することにより概ね処刑支持を語っている。馬鹿馬鹿しいことこの上ない。思えば、第二次世界大戦論を民主主義対ファシズムの闘いなどという構図で捉え、戦前のナチス、日本軍国主義を誰よりも悪し様に批判するのが左派などという安逸頭脳で理論化しているサヨにはお似合いの帰結ではある。
今現実のこれほどの一方的な勝者裁判を目の前にして糾弾し得ない左派運動なら、いったんは失せてしまったほうが良いのかもしれない。何もかも理論と論法と運動形態を一から組み立てなおした方がよほど有益かも知れない。以上、フセイン死刑執行に一言申しておく。
2006.12.31日 れんだいこ