★阿修羅♪ > 戦争87 > 131.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□イラク赤新月社がバグダッド本部の活動を中止 拉致犯人への抗議の意思表示 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2880189/detail
イラク赤新月社がバグダッド本部の活動を中止 拉致犯人への抗議の意思表示
【アルジャジーラ特約19日】イラク赤新月社(IRC)は18日、バグダッド市本部が前日、武装集団に襲われ約30人の職員らが拉致された事件を受けて、職務を中止することになった。
IRCのマーゼン・アブダラー事務局長は18日、首都における全活動は、拉致された全員が解放されるまで中止されると述べた。
IRCを指導する立場の赤十字国際委員会のナダ・ドゥマーニ報道担当はアルジャジーラに対し、「この中止は運営問題というよりはむしろ拉致犯人に対する抗議です。バグダッドのすべての事務所はすでに閉鎖されましたが、他の17州での仕事には影響してません」と語った。
同報道担当は、業務中断が援助に頼る人たちに与える影響について、「バグダッドではテント生活者はあまり多くありません。家族と一緒に生活しており、それは命を救うという活動ではないのです。人々は何とか、しのげるでしょう」と話した。
スンニ、シーア両派間の宗派闘争は今年、バグダッドで発生し、多くの人々が自宅から避難した。多くの人は近くの安全な場所で家族一緒に暮らしているが、少数の人々は市内の難民キャンプで生活している。
17日に起きた大量拉致事件では、拉致された30人のうち、19人がIRCの職員だったが、それはイラクの全18州で活動を続行している唯一の救助機関にとって打撃であった。
アブダラー事務局長は18日、警察官の制服を着た武装集団に拉致された者のうち、少なくとも17人の男性が解放されたが、その中には、近くのオランダ大使館の警備員3人とIRCの運転手、警備員10人が含まれていると述べた。
同事務局長はアルジャジーラに対し、IRCは職員の無事な職場復帰のために懸命に努力しているが、今のバグダッドの情勢では、活動持続が困難だと強調し、「われわれの主目的は職員が無事に戻って来ることであって、誰の犯行かではありません」と話した。
同事務局長はさらに、「暴力はイラクでは頻繁に起きるので、そのような環境で仕事するのは困難です。バグダッドの本部で仕事に従事している人たちはバグダッド市内40支部との調整に当たっています。業務の経験があるので、とても重要な役割を担っているのです」「わずか2カ月前にも事件が起き、職員1人が誘拐されて殺害されました。これは孤立した事件ではありません。しかし、これほど大規模な事件は見たことがない」と話した。
IRCは職員1000人、ボランティア要員20万人を擁し、バグダッドだけでも数千世帯に対して、日々の暮らしを保証するよう援助している。
18日には、バグダッドの南部サイディヤ地区のスンニ派居住地域にある青果卸売市場の入口付近で自動車爆弾が爆発、5人が死亡し、19人がけがした。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年12月19日15時12分