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(フランス2)
「エルサレム周辺では壁がほぼ完成を迎えています。
治安の為という理由から建てられた壁により、
近隣に住むパレスチナ人の生活は大きく変化しました。
ペトゥルさんは家の近くに壁が建設されてから、毎朝子供達を学校に
送り届ける為、時間との戦いを強いられることになりました。
東エルサレムにある旅行代理店を経営するペトゥルさんです。
(Rizek Petru:Agence de Voyage (Jerusalem-Est))
「以前は直通の道路を通っていましたが、
今は壁で通れなくなってしまいました。
学校まで五分ほどでしたが、今は回り道をし、12キロほどはありますね」
ペトゥルさんは、パレスチナ人六万人が住む
エルサレム北部の地区に住んでいます。
壁の建設工事が終了し、街の片方は完全に孤立してしまいました。
ペトゥルさんは、この検問所を通過して、
東エルサレムに行かなければならなくなりました。
今朝、イスラエルの入植者も多数通過する
道路の車の流れは比較的スムーズです。
「いつでもここを通過する権利があるかのかどうか分かりません。
おかしなことですが、明日はどうなるか分からないんです」
今日は順調にいきましたが、日によってペトゥルさんと子供達は家から
出られないこともあり、経営する旅行代理店は休業することになります。
壁で隔てられたことにより、イスラエルからエルサレムの居住カードを
取り上げられてしまうのではないかとペトゥルさん恐れています。
「このカードがあれば、空港に旅行の団体を迎えに行ったり、テルアビブに
行ったりできますが、これがなくなれば、移動ができなくなります」
特別許可証でもあるエルサレムの居住カードを持たないパレスチナ人達は、
壁をよじ登って向こう側に行かなければなりません。
しかしその場所も限られ、警察の監視の目も光っています」