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□米上院議員ら、イラク新政策への対抗決議案提示 [CNN]
http://cnn.co.jp/usa/CNN200701180002.html
米上院議員ら、イラク新政策への対抗決議案提示
2007.01.18
Webpostedat: 11:11 JST
- CNN/AP/REUTERS
ワシントン──ブッシュ米大統領が先週、米軍増派を含むイラク新政策を発表したことを受けて、前大統領夫人のヒラリー・クリントン上院議員(民主党、ニューヨーク)や、米上院外交委員会議長のジョン・ビデン上院議員(民主党、デラウェア)とチャック・ヘーゲル上院議員(共和党、ネブラスカ)、カール・レビン上院議員(民主党、ミシガン)の3人から成る超党派グループが17日、対抗決議案を相次いで提示した。
ヒラリー議員はイラク新政策を「必ず敗北する戦略」と批判したうえで、イラク派兵規模を今年1月1日現在の水準にとどめ、増派にあたって議会の承認を義務付けることを対抗決議案に盛り込んだ。ヒラリー議員はまた、イラク政府が軍事面と政治面の双方で国内統治に本腰を入れない限り、米国が支援を打ち切るべきだと主張した。
アフガニスタンとイラク、ドイツの歴訪から帰国したばかりのヒラリー議員は記者会見で、ブッシュ政権がイラクでのプレゼンス拡大を重視し、米同時多発テロの容疑者らの潜伏先とみられるアフガニスタンへの対応が手薄になることは非常に皮肉な状態だと述べ、「大統領のチームは失敗した戦略を引き続き取っているが、崩壊に近づいている」と明言した。
一方、超党派グループの決議案は、米国のイラク戦略を維持するため、米国民と米議会の超党派の支持が必要としている。ビデン議員は、「この決議案によって上院議員全員に、大統領案に関する各自の立場を表明する機会が与えられるだろう。イラクは党派対立の問題ではない」と述べた。また、イラク指導者らが自国の政局の現実に対応するべきだと語った。
ベトナム戦争で従軍経験のあるヘーゲル議員はCNNの番組「ザ・シチュエーション・ルーム」に対し、イラクの内戦状態に対応するための政策決定で米議会が一層自己主張するべきだと表明。「われわれは過去4年間モノ言わぬ傍観者でいたし、結果を変えられない状態で若者たちを戦争に放り込んできたが、これ以上そうするわけにいかない。これはわれわれの国が直面しているベトナム(戦争)以来最大の問題で、国を分断し、世界に危険を与えている」と語り、米議会による取り組みの必要性を強調した。ヘーゲル議員はまた、法案を発表した記者会見で、ブッシュ大統領のイラク政策が「危険なほど無責任」だとコメントした。
さらに上院軍事委員会議長のレビン議員は、イラク増派は成功につながらないとしたうえで、イラクの治安を改善できるのは同国の政治指導者らのみであり、米軍ではないとの認識を示した。
超党派グループは決議案への賛成獲得を図るため、表現を一部変更する可能性をにじませている。ただ、大統領が発表したイラク増派の代案は示さない見通し。ビデン議員は、来週予定されているブッシュ大統領の一般教書演説後、外交委員会で採決が行われる可能性が高いとしている。