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自民党の総裁選挙の日程が決まった。9月14日告示、15日立候補届出、23日投票である。あと10日後には新しい自民党総裁が決まる。そして国会開会中だから日をおかずして新しい総理大臣に選出されることになる。それにしてもあまり興味をそそられない顔ぶれである。安倍首相の後は、俺で決まりと思っていた麻生幹事長にとっては、意外な展開であろう。やはり安倍首相に続投をけしかけたところが仇となったのだろう。策士策に溺れるということか(笑)。
いつもいっているように政治の流れは一瞬にしてきまることがある。15日の立候補届日にいま名前が挙がっている人の他の人物が立候補するかもしれない。従って候補者が確定してから個々の人物評や政治的意味合いなどは述べることにする。いずれにしても今回誰を総裁に選出するかで、自民党の命運は大きく変わる。誰を選出するかも大事だが、その選出の仕方も注意してみていたほうがいい。
各候補者は、期間中の16日に党本部で所信表明演説を行う。また同日に都内、17日は大阪、高松両市、22日には仙台市で街頭演説を行い、それぞれの政策を幅広く国民に訴える。
総裁選は、党所属国会議員387人(河野洋平衆院議長と山東昭子参院副議長を除く)は1人1票。各都道府県連には3票ずつ計141票を割り振り、合わせて528票を争う戦いとなる。過半数を獲得した候補がいない場合は、上位2人を対象に国会議員だけで決選投票を行う。
2007年9月13日付のSankeiwebからの引用であるが、従来どおりの意味のないパフォーマンスをやるという。こんな演説会など誰も興味ないぜよ、といいたい。政治には「具体的状況を具体的分析」する能力がないとダメである。いま自民党が新しい総裁を選出するにあたり、いちばん大切なことは何かを考えれば、街宣車から候補者が打ち揃って投票権を持たない国民に向かって演説することではないであろう!? KY自民党は、小さいことであるがこういう点を捉えても明らかである。
自民党の国会議員は、今回の総裁選挙がもっている意味合いをそもそも認識しているのであろうか。いま取り沙汰されているような人しか立候補しなかったとしたら、それは新総裁の選出ではなく、“葬儀委員長”の選出かといわれるぜよ、といいたい。私は葬儀委員長の選出には興味もないし、論評する気にもなれない。まあ、こういう雰囲気と気分である。自民党は自らの危急存亡に対しても対処方針を打ち出すことができない情けない政党に落ちぶれたようである。まさに自民党の晩期(永田町徒然草No.544参照)なのであろう。
それでは、また明日。