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委員会で強行採決がなされた場合、採決があったことを確認するということが話題になることはあったが、これはあまり前例がないような気がする。だから自民党としては採決の確認を呑んだのだから大幅に譲歩したと考えているのだろう。だが、そんなことは国会内のどうでもいい駆け引きにすぎない。ただでさえ怒っている国民は、自民党は何を考えているのだろうかと思うだけである。こういうことを“火に油を注ぐ”というのだ。こんな簡単なことが分からなくなっているのだから、“馬鹿な政党”といったのだ。まあ、どうでもいいけどね。自業自得なのだから。
これは、昨日の永田町徒然草の最後の一節である。昨日の本会議の模様が長時間テレビで流された。自民党は自らその“馬鹿さ加減”を徹底的に国民の前に露出したのである。そして本日午前1時ころ衆議院で可決した。恥の上塗りという言葉があるが、馬鹿がその馬鹿さ加減をさらに印象付けることはなんというのだろうか。語彙の乏しい私には、適切な表現が思い付かない。現在の衆議院の議席を考えれば、不信任案や解任決議案をいくら出そうが可決される筈はない。そんなことは野党だって分かっているのだ。しかし、一見不毛と思われる不信任案や解任決議案の提出は、今回は意味のあることであった。野党の抵抗を無視して強硬策をとったために、“おかしな救済法案”なるものを強行採決した自公“合体”政権の強引さだけが際立ってしまったのである。
そもそも5000万件もの宙に浮いている年金記録は、安倍内閣になってから発生した問題ではないのだ。だから野党や国民が求めている真の“救済策”をじっくりと成立させればそれで済むことなのだ。場合によっては、野党案を丸呑みしたっていいのである。それなのになぜ安倍首相は、このような愚策をとったのだろうか。今回の愚策は、報道によると安倍首相の意見・指示に基づくもののようである。安倍首相がこのような挙に出た理由は、私にはよく分かるのである。次の記事をみてもらいたい。
内閣支持率32%に急落 不支持率は44%
『毎日新聞は26、27両日、電話による全国世論調査を実施した。安倍晋三内閣の支持率は32%で、4月の前回調査比11ポイント下落、昨年9月の政権発足以来最低となった。不支持率は44%で最高となり、2、3月の調査と同様に支持を上回った。夏の参院選で自民、民主のどちらに勝ってほしいかを尋ねた質問では民主が初めてリード。選挙が今あった場合の投票先を問うた質問も比例代表、選挙区ともに民主が自民を抑えた。年金保険料納付記録5095万件が不明になっている問題に有権者が厳しい目を向けていることをうかがわせた。
支持率を支持政党別に見ると、自民支持層が11ポイント減の66%。前回初上昇した「支持政党はない」と答えた無党派層が10ポイント減の20%で、この二つの層が大幅下落の要因になった。公明支持層は8ポイント増の60%だった。
男女別では男性の下落が顕著。支持が13ポイント減の29%にまで落ち込んだのに対し、不支持は13ポイント増の53%に上った。年代別では70代以上を除く全年代で不支持が支持を上回り、前回大きく上昇した20〜40代の支持は11〜17ポイント減で、全体の支持率が35%だった3月調査の水準並みになった。』
これは、MSNニュース(毎日新聞社)の記事からの引用である。なにも毎日新聞社の世論調査でなくてもいいのだが、たまたま現時点でインターネット上いちばん分かりやすく書いてあったのがこの記事だったからそれにしただけである。他の新聞社などの世論調査の結果も大同小異であろう。またそうでなければ、意味のある世論調査とはいえない。新聞社によってバラツキがあるのは、細かい数字であって傾向はだいたい同じなのである。数値に違いがあるのは、質問の項目や質問の仕方や調査の日時・時間帯などが異なるからである。同じ項目と同じ質問の仕方をしたのに結果が異なるようでは、その世論調査の手法が間違っているのである。世論調査は統計学という数学に基づくひとつの科学なのである。
このような数値は、5月26・27日(土・日)の世論調査である。28日に松岡農林水産大臣が自殺した。それが追い打ちになるとなると、今後この数値がどのようになるか安倍首相周辺はそれなりに真剣に考えたのだろう。なにか手を打たなければならない、そのためには実績をあげるしかない、と考えたのだろう。これが終ると、今度はあの“人材バンク”法案を成立させることだと考えているようである。これもまた強行採決をせざるを得ないであろう。そうしてでもよいから、とにかく“実績”をあげたいのである。それが実績になると考えるところが、面白い。私にいわせれば、こういうことを周章狼狽というのである。安倍首相や自民党は救いようのない“馬鹿”な政治家であり、政党になり下がった。やりたければ、やらしておけばいい。きっとますます深みに陥るだけであろう。
日本人は「池に落ちた犬は叩くな」という。毛沢東は「池に落ちた犬は叩け」といった。私は「池に落ちた犬は叩け」というタイプではないが、今回の場合は池に落ちた犬が勝手にもがいて深みに陥っているだけなのだ。これを見ているだけなのであるから、そんなに非難されることもあるまい。ちなみに前記記事の「公明支持層は(安倍内閣の支持が)8ポイント増の60%だった」というところも面白い。これは各種の選挙でも同じ傾向である。自民党と公明党が公認・推薦する候補者に対する投票は、自民党支持層よりも公明党支持層の方がいつもその比率が高いのである。創価学会員や公明党支持者の政治的ビヘイビアを象徴していると私はいつも感じるのである。あなたはこれをどうみますか?
それでは、また明日。