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一部抜粋
コンビニが増え続けてきた。生活のコンビニ化によって起こった日本人の変化について考えてみたいと思う。
地域文化どころかグローバリズムという無謀な均一化がどんどん推し進められ、コンビニは無意識にその準備を整えた。
そこで交わされる言葉は完全にマニュアル化されてるため、何を言われても聞き耳を立てる習慣がなくなった気がする。それは言葉の死にも等しい。「いらっしゃいませ」から「またどうぞお越しくださいませ」まで、相手は人を見ることなく同じセリフを繰り返す。誰も聞かない言葉がそこでは虚しく繰り返される。人間と人間が出会っているのに孤独、という事態は、そのような言葉の反復によってあっさり実現するのである。
そんなことなら生身の人間である必要はないだろうと思うのだが、どうしてもそこは崩さない。
コンビニに限らず、年中無休の店がある事で、日本の正月は明らかに壊れた。パートの主婦は休みも取れず、おせち料理など作ってられないし、第一、年中買えるなら作り置きのお節など必要ないではないか。三が日という特別な時間も、既に昔の話だ。正月という最大行事が壊れれば、あとは雪崩をうってあらゆる伝統行事も壊れていくだろう。
せめて私は、三が日と夜中は閉じて欲しいのだが、燦然と輝くコンビニ様は聞いてくださるだろうか。
コメント
カナダに1年住んだ事がありますが、日本の深夜営業と、狭い地域で同業他社が過剰競争をして、相手を潰したりする、といった事は異常です。夜は寝る時間、という感じで静かであり、商業地区もある一定の地域に一つ、そこにある店は商品を供給する場、といった感じでうまく配分されています。競争すればするほど豊かになる、と、竹中平蔵の発言をいまだに信じている人がいるようですが、そういうのと比べると、資源と人的資源の無駄以外の何者でもありません。マクロ経済的に、紙幣供給量を絞って内需を落とし、まるでクモの糸の様に競わせ、いがみ合わせてるようにしか見えません。過剰競争は人々を分断していきます。そういった事によるマイナス効果。そして伝統の破壊によるマイナス効果など、いい加減、竹中平蔵という人間が先頭に立って推進してきた様な、グローバリズムの弊害に気づいて欲しいです。
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グローバリズムについてまとめました
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/182.html
書籍『黒字亡国 対米黒字が日本経済を殺す』 三國陽夫 【朝日新聞 06年】
http://www.asyura2.com/08/hasan56/msg/756.html
(内需を落とし、外需依存状態にしているのは、アメリカのドルを補填する、という意味で。日本の景気が良くなれば、その分アメリカの取り分が減りますから)