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派遣労働者の問題の一つに、くびになると住処まで失うことがある、という。
しかしなぜ多くの人、特に若者に住むところがないのか。それは結局自宅からかよえない(かよわない)からではないのか。(もちろん、親との対立やらいろいろな事情ですめない人もいるのはわかっている)。
秋葉の無差別殺人容疑者だって、青森出身だというではないか。どうして自宅近くで仕事をしないのか。
この派遣労働問題は、派遣労働者の待遇問題ではなく(もちろんこのままでいいという意味ではない)、地方出身者が地元に仕事がなく、他の地へ出て行くこと(自分から出て行きたい人も含め)が問題ではないのか。
もっと言えば、根本問題は、多くの地域で廃れている農業問題であると思う。
東京周辺しか知らなかった私が いわゆる兼業農家の多い、昔の農村地帯に今住んでいて、教育レベルも低く、学校もかなり荒れている地域に住んでわかってきたことなのだ。若者たちは祖父や祖母がやっている農業にほこりももてず、やる気もまったくない。親も子供たちに農業をすすめる気もない。水田にかこまれているのに、稲作をやったこともない若者ばかり。
よそ者の私しか、春の水をはった水田を美しいとは言わないのは、悲しい。
食料不足は日本の大問題なのではないのか。どうして地方の人々がやる気を持ち、ほこりももてるような、農業(漁業や林業、その他地場産業も含め)が行われないのか。
農業に従事して、きちんと食べていける制度を構築すべきだ。そして、農業こそほこりと思えるような町、村づくりを若者自信が作り上げてゆく、そんな社会にするように、しむけていくべきだ。
ネット難民やらホームレスやらの報道を見るたびに、私の頭に浮かぶのは、彼らが地元から離れ、ふらふらとしているようすなのだ。大人から 農業なんか、というメッセージを受けて育ち、都会や第2、3次産業がよりいいもの、という意識を持たされ育ち、それが実は日本をもだめにしている要因だということ。
もちろん、派遣労働の制度自体はおかしいし、変えるべきだ。
しかし、もっと大きな目で見ると、これは今の社会の一つのひずみでしかないのだ。
人間の生きていくための根本である農業再生が今一番大切な問題なのではないのか。
そういうことから、このホームレスの問題, 仕事がなくて派遣労働者になる問題も解決の方向にもっていけるはずだ。
農業の再生の仕方にもよるが、地域社会の再生ができれば、例え親と住めなくても、地域でなんとかできるものだから。