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http://anarchist.seesaa.net/article/100107814.html
アキバの無差別殺人。
加藤容疑者は特殊な人間じゃない。
ムシャクシャしたら人を殺す若者は、この国の大企業によって無数に増産されている。
派遣労働者が、物言わぬバカだと思うなよ。
死刑を恐れないほどのどん底にいなければ理解できないアキバの凶行。
殺人が免罪される筈もないが、俺はあえて加藤容疑者に同情する。
昨日の浅卑新聞「天声人語」。
いつも酷いが、今回は大脳損壊と思われるほどの駄文だ。
▼男は「世の中が嫌になった」「生活に疲れた」と漏らしたという。このご時世、仕事の悩みや日々の暮らしに押しつぶされそうな人は、いくらもいる。目をこらしても、そこから17人殺傷に至る線が見えない▼「誰でもよかった」とうそぶく者は、どの「誰」にも懸命な人生があり、大切な人がいることに思いが及ばない。それでいて、身勝手な「計画」を冷めた文字列で誇示し、実行に移す。他者への鈍感と、自己愛との途方もない落差に、ただ慄然(りつぜん)とする。
東大出て、浅卑新聞入社の勝ち組、30歳前後で年収1000万にもなる新聞業界(低賃金のサンケイは除く)「天声人語」氏には理解できないだろうな、負け組み派遣社員のことなんぞ1億光年も遠い場所のデキゴトなんだろう……。
それでもマダ朝日は讀賣よりもマシなのかもしれない。
◆世の中が嫌になったのならば自分ひとりが世を去ればいいものを、「容疑者」という型通りの一語を添える気にもならない。加藤智大という25歳の男が東京・秋葉原で通行人を車ではね、ナイフで刺し、7人を殺した◆〈「はじめまして」/この一秒ほどの短い言葉に/一生のときめきを感じることがある〉。事件当日の朝、新聞で読んだ詩の一節が浮かんでは消える。時計のセイコーが23年前に一度だけ放送した“幻のCM”という◆犠牲者のひとり、東京芸術大学4年の武藤舞さん(21)は環境音楽を学び、コンサートを企画する会社から内定をもらったばかりだった。「はじめまして」。あこがれの職場で挨拶(あいさつ)する、ときめきの1秒は永遠に来ない。(6月10日付 編集手帳)
http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20080611/p1
世の中が嫌になったら自殺しろってことらしい。
日本の派遣社員は255万人。
そのうち、20〜30代では2人に1人が派遣社員だ。
殺された武藤さんは勝ち組に入れたのかもしれないが、若者の半分は負け組みのハケン社員。
税込み月収は20万前後でボーナス無し。一生懸命がんばって仕事しても昇給はナイ。しかも、いつ企業の都合でクビになるかわからない。おまけに職場環境は最悪。
http://anarchist.seesaa.net/article/52354092.html
たいていは1週間ごとに日勤と夜勤が交互にシフト。カラダはボロボロだ(正社員は当然ながら夜勤手当がつく)。
そして、一度、ハケンになると、まず正社員になれないのが現実。(トヨタの季節工なんぞ、法律で3年以上勤務者は正社員にしなければならないので2年でクビにされてしまう)
一生を人間扱いされないハケン奴隷で生きることになるしかない人間が、鬱憤を晴らそうと無差別殺人に走るのもムリもないんじゃないか?
俺はそう考えるがね…。
この事件に関して、派遣制度が原因だと主張するマスゴミは皆無だ。そのなかで、ただ日刊ゲンダイだけが正論を主張する。
事件は月収20万円の派遣社員が「世の中が嫌になった」「生活に疲れた」と、自暴自棄になって起こしたものだ。社会の底辺を這う「負け組」の犯罪である。(6/12付)
こんな判りきった犯罪の核心を主張できないのは、大手広告代理店のお得意先であるトヨタが関係しているからだろうか?
加藤容疑者が直前に勤めていたトヨタ系列の関東自動車(トヨタの出資比率50%超)。
加藤自身が時給を1300円から1050円に下げられ(信じられないことだが本当だ)、事件直前には派遣社員200人を50人まで減らす首切り計画が持ち上がっていたというではないか!
(この件に関しては、少なくとも工場の正社員は6月30日付けで派遣はすべてクビと認識していたようだ)
http://d.hatena.ne.jp/boiledema/20080610#1213114352
俺も首切りで2年前に酷い目にあった。
年末最後の日、担当の係長に「よいお年を」なんて挨拶して寮に帰ったら、派遣会社の人間が来て「スミマセンガ…実は今日で最後だったんですよ」……
エッ…なんじゃそりゃ。さっきニコニコ挨拶してったんだぞ。辞めてもらうなんぞ一言もなかったのに…
年末に無職となった俺……。無職でも寮費(実際の相場より1万円ピンはねされてる)は給与から天引きされる…まったく絶望のどん底にあった。
(解雇の予告)
労働基準法 第20条 使用者は、労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも30日前にその予告をしなければならない。30日前に予告をしない使用者は、30日分以上の平均賃金を支払わなければならない。但し、天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となつた場合又は労働者の責に帰すべき事由に基いて解雇する場合においては、この限りでない。
俺が解雇されたのは、当日のことだった。その後も別の会社で1度解雇されたが、予告されたのは14日前のことであった。
俺がハケンに堕ちてから3年たったが、その間に職場の都合から2回も解雇されている…。
加藤容疑者が解雇されたと勘違い(それも派遣会社と関東自動車の方便だと思うが)して、凶行にいたった感情は痛いほど俺にもわかる。
俺の場合は幸か不幸か、すぐに別の職場を紹介されたが、もしそうでなかったら…どうなっていたのか……。
いまや日本の非正規社員は2200万人を越え、全労働人口の1/3を占めるようになっている。
そのうち、日本の未来を開く若者の1/2が非正社員。
夢も希望も無い若者が、生きていてもしょうがないと絶望して社会への復讐に走る、それは仕方がないことではないだろうか?
しかも、経団連は、そのような労働力の雇用形態が増大することを願っているのだ。
つまり、経団連は、無差別殺人を犯す若者の大量生産をしているってことだ。
255万人の派遣が、無差別殺人の予備軍となるスバラシイ日本。
連合赤軍が銃による殲滅戦を謳い「総括」で自滅したが、いま皮肉にも革命(!?)の機会到来と考えても良いだろう。
255万人の派遣労働者諸君!
自殺をするな!
自殺をするくらいなら、社会に復讐しろ!
勝ち組連中に鉄槌を!
勝ち組のG8を破壊せよ!