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住宅カシタンポリコウ法というもの(反戦な家づくり)
2008/03/18(火) 14:05:17
昨年の6月は、突如として建築基準法が変わり、大混乱の中で皆が右往左往していた。
その陰で、ひっそりとこんな法律ができていた。 法律は、作ったらちゃんと周知してくれないと、無いのと一緒。
施行されてから10ヶ月も経って、やっと広報が始まったようだ。
「住宅瑕疵担保履行法」よくわかる新法解説ガイド
http://www.how.or.jp/sinpoguide.html
中身の整備が終わるのは、来年の10月だと言うから、
これまた建築基準法のときと同様の泥縄式だ。
ようするに、品確法で10年間の保障を義務づけたけれども、それを工務店が実施しなければ意味がない、ということで、保障の実施のための法律ということらしい。
耳ざわりは良いけれども、実際は大変な法律だ。
おそらく、これで倒産する中小工務店がまたまた多数出るに違いない。
なにせ、過去10年間に引き渡した住宅戸数に応じて、供託金を納めなくてはならない。 年間10戸程度の工務店が、10年で100戸を少し超えるようだと、1億円あまりの供託金になる。
こんな余裕資金をもった工務店があるのだろうか??
大手以外はほとんど無理だろう。 そうなると、保険に入ることが義務づけられる。補償額2000万円で 保険料が約10万円程度だそうだ。 仮に、1800万円の家でも、最低2000万円加入が義務。
もちろん、施主の希望によって加入することは良いことだとは思う。 しかし、全ての家に義務づけるのはいかがなモノか。 保険が出るからちょっとくらいクレームになっても構わない、という横着なことを考える連中が増えるのは、目に見えている。
しかも、全戸にかける保険料は、なんと年間1000億円を超える。
保険業界だけはウハウハだ。
本来、建築というのは技術の世界なのだから、まずは技術の向上を図ることが、瑕疵をなくす一番の方法だ。
そして、技術はあるけれども資金がない、という中小工務店には、資金的な援助をして業界の底上げをしていくのが、本当ではないか。
しかるに、この法律は、技術面は見向きもせずに、とりあえず金を持っている会社が生き残っていけるというものになっている。
国産の木材を使ったり、大工さんの技を残したりしながら、良いものを作ろうとコツコツ働いている全国の工務店は、いよいよ苦しい時代になる。
コメント
実態
批判されている法律、たしかにご指摘のとおりの内容かもしれません。
ただ、そんな法律でも作らなきゃいけなかったことの意味するところが
非常に重要かと思います。
つまり、耐震偽装って今回事件があったこととか大規模なものだけなんかじゃ決してないってことです。
卑近なところでいけば「梁抜き」「合わず」。全部全部、地元の地道なちっちゃな工務店が行っていることです。そしてそのような工務店が日本のほとんどのもので、貴方がおっしゃるような見事な「棟梁」は確かに存在するが、もう本当の田舎の一部にしか存在しない。職人はほとんどが現場から現場へとタッチアンドゴー。腕一本とは聞こえがいいものの実態はどうか。まったくお寒い限りです。
マンションだって安心じゃない。昭和の終わりまではとある有名デベが工務店に作業させる場合、工事違反が見つかれば即作業用電源コード切断させるくらい徹底して管理するようになる時代までは手抜き放題。
そしてそんな物件を掴まされた発注者は、瑕疵が発見されクレームいれようとおもったら、すでにその業者がなかったりするなんてのはザラ。
そんなわけだから、こんな法律できたわけです。
まるっきり役立たずでも無意味でもない。
これでつぶれる工務店なんざ、正直、上記の報いですよ。
あと、貴方の言われるような真の工務店は、今回の制度改正でもひっくりかえったりしない。何故なら、信用というものはまだまだ田舎ではプライスでひっくり返せるものではないからです。
5千万の家、住友林業で建ててもいいでしょうが、そんな棟梁がいれば必ずその棟梁に任せる。それが信用です。
2008/03/18(火) 22:31:44| URL | ちとー #4B3NfbaA [ 編集 ]
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-521.html