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(回答先: 「ゆとり教育」の先に…自信も失った若者たち(産経新聞) 投稿者 あっくん 日時 2008 年 2 月 17 日 18:18:06)
日本の社会全体の《希望の無さ》が学力低下の原因なのでしょうか・・
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/110070/
ゆとり日本を横目に…数学力で台湾大躍進のワケ
経済協力機構(OECD)が昨年実施した「生徒の国際学習到達度調査(PISA)」で、日本の高校1年生の学力が、前回2003年調査に比べ軒並み下がり、教育関係者を愕然とさせた。一方で、初参加の台湾が科学的活用力で4位、数学的活用力では首位に立った。ゆとり教育で「うさぎさん」状態に陥っていた日本を横目に、台湾は苛烈な受験戦争のあおりを受けて一気に教育先進国に躍り出たのだ。
PISAは、57の国と地域の15歳を対象に、3年に1回実施。義務教育段階の学習内容を日常生活に活用する力を「読解力」「数学的活用力」「科学的活用力」の各項目で調査が行われる。
受験的学力より「考える力」が試される試験とあって、もともと日本の高校生には不得手な分野だが、そんななか、著しい躍進を果たしたのが台湾だった。
日本台湾学会の台湾人研究員、康英哲(こう・えいてつ)氏(40)は、日本を除くアジア全体に広がる、理数系重視の傾向を指摘する。
「台湾の受験戦争も、日本や韓国と同じくし烈。国立台湾大を筆頭に交通大、清華大、成功大のいずれかを目指して猛勉強します。中でも理数系は人気、レベルとも高く、世界最高といわれるインドにも負けません」
韓国、香港も同様だが、理数系は就職が圧倒的に有利なうえ、給与も極めて高水準だという。「理数を制すれば将来も制する」という発想だが、康さんは「両親は、子どもが幼いころから理数系進学に力を注ぎ、子どもも理解しているのです」と説明している。
では、前々回00年の調査で科学が2位、数学1位と、技術大国を誇った日本には何が起きているのか。
今回の急落を、元中学校数学教師で日本教育工学振興会専門委員、立命館大教授の沖裕貴氏(49)は次のようにみる。
「日本の学力低下、特に理数系の急落は初めから分かっていた。10年以上続く傾向で、先進国中、日本の高校生の勉強意欲や時間数は最下位です。にもかかわらず、ゲームや携帯にかかわる時間や、就寝時間の遅さはダントツトップのありさま。いまの高校生には、必死に勉強した先に見えてくるはずの、希望の持てる未来がまったく見えないのです」
実際に教べんを執る理数系教師も、「深刻な事態は今に始まったことではない」という認識で一致する。理数系の面白さや奥深さを伝えきれない教師たちのジレンマ。私立千葉明徳高の生物化学教諭、横山靖氏(45)は「02年のゆとり教育以降、理数系科目は授業数も内容も大きく削減され、教科書の4分の3を教えれば十分とされました。生徒が非常に興味を示す、中身の濃い実験時間がとれません」と話す。
横山氏自身も年間7−8コマしか確保できないが、それでも全国平均よりは上だという。地方では理科室はあっても、実験器具が全然そろわない公立校もある。ここまで理数系が軽視されるのは日本ぐらいだ。
日本でも一部私立で理数系教育の重要性が見直されてはいるが、「理数系に強い学生は必ず生き残る」(横山氏)という常識は、まだまだ理解されていないようだ。