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太田:コウダクミなんかもさ、ここまでになっちゃうとさ、ちょっとかわいそうだね。
田中:うーん、まぁねぇ〜。ホントすごいね、波紋の呼び方ね。西川先生もね。
太田:西川先生、怒ってたけど。あれなんだろうね?いろんなことがね、あの話はね、乗っかってるからね、ものすごい大変だと思う。…「羊水が腐ってしまう」っていう発言は、確かに俺も聞いた時「うわっ、引くな」って思ったんだよね。それはまず正直なとこだよね。だけど、これはちょっと…俺もほら、あんま失言とかしたことないからよくわかんない…
田中:あはははははっ!(笑)いやいやいや…おかしいでしょ。
太田:えっ?
田中:週一でしょ、失言。ほとんど。
太田:週一…(笑)週一ペースでしてるけども。アレ、必ず考えちゃう。「俺も言うかもしんねぇな。」って思う。
田中:そうだよね。
太田:たとえば西川先生とかに…ああいう負け犬キャラみたいなね?人たちにあんなようなこと言う可能性あるわけです。
田中:まぁまぁあるよね。
太田:「あんた、その年で体カラカラだね、干上がってるね。」とかって言ってると思うんだよ。それはシャレで済むんだね。だけど、何が違うかっていうと、俺はあのコウダクミのはリアルで言いづらいなと思うわけ。具体的な言葉とそれと「腐る」っていう表現が全体的にグロテスクな印象を与えるから、引く可能性あるなって思うのと、あとやっぱり…出産とかあの辺に関わる周辺の話っつーのは要注意だとなんとなく思ってんだよね。要するに、反発が来るだろうし、それだけ傷つけるだろうし…
田中:失言のプロとしての培ってきた勘みたいな…
太田:失言のプロじゃなくて、発言するっていうときに、冗談っていう中で「これ反発食らうだろう」っていうのと、あと本気で傷つく人がいる…まぁ、傷つかない冗談なんてないんだけど。誰も傷つかない冗談なんてありゃしないんだけど。
たとえば、よく俺らが番組でお前のね、高いところにボード作ってめくりやらせて「届かない」なんつってみんなでそれを指さして笑うなんつーのは、あれは下手すりゃ…身体的な特徴だからね。背が小さくて本気で悩んでる人は、それ見て不快なんだよね。
笑いっていうのは結局、なんかズッコケたり間違ったり、人と違うっていうところでさげすんだ笑いもあるんだけど、さげすんでるだけじゃないんだよね。共感もあるんだよね。それと親しみ。それから「いいじゃん。それぐらいで。」っていう「そういうもんだよね。」っていう安心感みたいなのが、同時にあるんだよね。バッシングするときにそれらは全部無かったことにしちゃうっていうとこが怖いんだけど。
で、そうなるとあの発言はね、俺でももしかしたらちょっと飲み込むかもしんないなって思うわけ。その程度のことだと思う。だけど、それががーッと火着くわけでしょ?そうすっといろんな人が言う。
インタビューとか見てるとさ、街の。お母さん世代がさ…自分が高齢出産したり、っていう世代が「…言葉が若者は乱れてる。」って言うんだけど、俺から言わすと昔の言葉ってどんだけひどかったっていう気持ちがあるわけ。…俺らが子どものころの子どもが観るようなアニメだろうがなんだろうが、今放送出来るヤツなんてほとんどないよ。
田中:今放送すると「ピーッ」って入ったりしますよね。
太田:差別的な言葉がものすごく多いし。もっと昔の世代の人たちは、子どもが産めない、子宝が授からない女の人っていうのは、次に継承していくっていうことがものすごく今より重要だった…家ってものがね、重要だった世代の人たちっつーのは、おそらくあんな程度じゃ済まないことを言われてるし、実際俺そういう言葉があったことも知ってるし。そうすると、もっとひどいこと言われてんだよ。もっと無神経だったし。受ける側もそういう時代だから…
田中:そういうもんかと?
太田:そういうもんだって受け入れて、どっかで傷ついてるけど、笑って済ませてるみたいな世代があったはずなんだよ、絶対ね。だから今の若者は言葉が乱れてるっていうのは、ちょっと俺は違和感感じる。今の若者の方がぜんぜん繊細で弱いし、デリケートだよね。それに関しては。どっちがいいって言うんじゃないよ?でも昔はもっとたくましかった。言葉も乱暴だったし、無神経だったよ。っていうのはそこまで考えなかったんだよね。
そっちがいいのか、今がいいのか…俺は今の方が気に入ってるけど。でも、そうなると「今の若い子は言葉が乱れてる」って言う今生きてる人たちが昔のことを無かったことのようにそう言っちゃうのはちょっと俺は違うだろうって思っちゃうのと…上の世代に対して。
今度はあの子を批判するネットの連中ね。それはものすごい無神経だっつって叩くんだけど、その叩いてるやつらの言葉っていうのが、あんなのそれ以上なんだよね。悪意からなにから全部。死ねだの消えろだの。
そうすると、人の言葉を「無神経だ」って叩いてるお前の言葉の方がよっぽど人を傷つけるって思うから、それも違和感感じるんだよね。もっと言うと、ヒステリックに反応するっていうのはいいと思うんだけど…昔の世代の女性はおそらくそこで反応しちゃいけない空気だったんだから、それよりはいいんだと思う。反応できる。ヒステリックだろうがなんだろうが。
だけど俺たち男はそれに関して、ちょっとやっぱり怖い。たとえば「産む機会」発言の時なんかも「そんな大した意味じゃないよ。」ってどっかで思いながらも…これに関して女性、フェミニズムみたいなことが背景にあるから、タブーなんだな。その意識があるからそこの部分は「まぁぶっちゃけさ…」ってことが言いにくい。
それは誰のせいかっつーと…上の世代も下の世代も俺は気に入らないと思うんだけど…今ど真ん中の俺たちのせいなんだよね。それをちゃんと表現出来てないっていうことだと思うのね。「これってこういうことだよね。」っていうのをさ、言えないんだよ、怖くて。
で、そういう意味で言うと、それと同時にあの子があの発言で冗談で済むと思ってたのは、あの子だけじゃないよね。あれは収録だったんだし、LFとそれともうひとつはあの子の周りにいるブレーンとかスタッフっていうのは…ミュージシャンってさ、いっつも何十人も人連れてくんだよ。「笑っていいとも」なんか出てくると、必ずさ邪魔でしょうがないわけじゃない?
田中:はははっ…(笑)まぁいっぱいね、いろいろレコード会社の人とかね。
太田:レコード会社、事務所、全部いるよね。たぶんまわりにいっぱいいると思う。アレがシャレで済むと思ってたのは、あの子だけじゃないよ。その周りもみんな「あれはシャレじゃねぇな。」って思ったら、止めるなりなんなり出来るわけだ。その周りの大人…っていうか俺らの世代だよね?…あの子だけにさ、謝らせてだよ?泣きながら。で「本人も反省してます」みたいなことやってんはちょっと情けないよね。だから言ってみれば俺らのせいだよ。
田中:あははっ…(笑)
太田:俺らの世代が悪いよね(笑)ちゃんとそういうことを表現できなくなっちゃってんだよね。…もういいと思うよ、俺。
田中:いろんな話にはなるよな。
太田:いろんなことが乗っかっちゃってるから、すごく難しいんだと思うね。
田中:ネット社会みたいなことじゃなければ、ここまでなってなかったかもしんないっていうのもあるし…
太田:ただし、ネットじゃなくてもあれは、やっぱり「言葉はどぎついな」っていうイメージはあるよね。でも別に俺なんかどぎつくても、客引かせる事なんかしょっちゅうだし、そういうことはその場で言っちゃう可能性もあるんだけれども。
田中:ホントでも怖いと思ったよね。あの手の…いつ生で言っちゃう可能性だってあるわけだからね。
太田:言っちゃうよ。
田中:あははははっ…(笑)
太田:言っちゃうんだよね(笑)言っちゃうことがあって、でも「言っちゃダメ」っていう基準は、昔の方がゆるかったぜと俺は思うのね。
田中:綾小路きみまろさんは、たぶんおんなじような内容のことを言うとしても、絶対あの言葉は言わないわけじゃない?
太田:毒蝮さんは「ババァ死ね、コノヤロ。」って言ってるわけだからね。
田中:このTBSラジオでね(笑)生でな。
太田:でも、あれを「いけない」っていう世の中にはなって欲しくないんだよね。
田中:なって欲しくないんだよね。
太田:「このババァ、くたばりぞこない。」っていうことをさ(笑)、言われて傷ついてるバァさんもいるよね(笑)絶対。顔じゃ笑ってるけど、心の中では…(笑)実際言われてみたら結構キツいなと思う(笑)……あれ文字でみたら大変だ(笑)
田中:蝮さんの一個一個起こしていったら、大変だよ(笑)…だから、キャラクターはデカイよな。
太田:そうだよ。だから、あれをネットにあげちゃうと、蝮さんっていうキャラクターを知らないヤツがあれを読んだら「なんだ、このオヤジ。」っていうことになる。
田中:そうだよね。
太田:名前見たら「毒蝮三太夫」
田中:はははっ…(笑)…あそこだけ切り取ると確かにホントね…
太田:イメージがグロテスクだよな。
田中:スポーツ新聞なんか「羊水腐る」っていう文字がガーッと出ちゃってるじゃない?聴いてるそのときの雰囲気とはまた違うものになっちゃってるしな。
http://d.hatena.ne.jp/peace823honey/20080214/1202999614#seemore