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先日報じられた高卒認定試験の採点ミス、採点システムのプログラムを誤って書き換えるという人為的なミスが3年間も見過ごされていたらしいが、同様のミスなら(おそらく同様の試験であろう)センター試験にも起こり得、その場合もやはり多数の受験生の進路が左右されることが考えられる。
現時点では入学者選抜手段としての入試は必要悪かもしれないが(個人的には、論文入試を大々的に導入すべきと考えている)、せめて高卒認定試験やセンター試験のような、ミスや不正が発生しても長年見過ごされるような形式の試験だけでも即刻全廃すべきではないか。
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http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007122990140025.html
「人生、大きく狂う」 高卒認定試験ミス 憤る受験者ら
2007年12月29日 14時00分
本格的な受験シーズンへの突入直前に発覚した高校卒業程度認定試験の採点ミス。採点システムのプログラムを誤って書き換えるという人為的なミスが、3年間も見過ごされ、高校中退者らの貴重な再挑戦の扉を狭めてしまっていた。受験者からは「冗談じゃない」などと怒りの声が上がり、文部科学省内からは「人生に影響を与えてしまうという意味では、社保庁と同じ」と、年金記録不備問題に重ね合わせて自省する声が漏れた。
今年8月に世界史Aを受験して合格した予備校生の女性(22)=名古屋市=は「とれているはずの点数が加算されていなかったかも、と思うとものすごく怖い。みんな1点でも多くとろうと頑張っているのに、冗談じゃない」と怒りをあらわにした。
不登校で高校中退後、4年間、ニートやフリーターを続け、今春、整体を学ぼうと大学受験を決意。8月と11月の試験で、必要な全8科目に合格し今春、目標の大学に挑むという。「国にとってはちょっとしたことかもしれないが、その人にとっては人生が大きく狂ってしまう」と語気を強めた。
人間関係に悩んで高校を中退し試験を受けた予備校生の女性(19)=同市=は「試験を受ける人はみんな何らか事情があって立ち止まり、コンプレックスを持ちながら必死で先に進もうとしている。試験に落ちれば、精神的なダメージは大きい」とミスで不合格になっていた受験生を心配する。「1度だけでなく、3年間も分からなかったなんて信じられない。(他の試験よりも)軽く見られているのではないか」といぶかった。
「自己採点では合格しているのに落とされ、採点がおかしいのではないかといううわさが1年前からあった」と明かすのは、登校拒否文化医学研究所の高橋良臣代表。
「不登校の子供は神経が細やかで、試験の結果は一生を左右する嘆きにもなるし、喜びにもなる。試験に落ちたことで全部投げ出す子もおり、採点のチェックは二重、三重にしてほしい」と話した。
(中日新聞)