★阿修羅♪ > 社会問題5 > 346.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「みんな根はいい人」 神聖さ生かし地域を美しく 飯塚市庄内元吉地区
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kyushu/20071227/20071227_003.shtml
正月などの神事に用いられるしめ縄が、福岡県飯塚市の庄内元吉地区で、不法投棄撃退に大きな役割を果たしている。地元住民が今年2月、家電製品などの不法投棄が絶えなかった市道沿いにしめ縄を張ったところ、ごみの投棄が全くなくなったという。環境問題の専門家からは「神聖なしめ縄のイメージをうまく利用した環境美化策」と評価する声が上がっている。
しめ縄張りの中心になったのは、同市入水の農業平野保彦さん(78)。20年以上前から市道沿いの畑などに、車いすやパソコン、テレビ、ジュースの空き缶などさまざまなものが投げ込まれ始めた。「ごみを捨てないで」と書いた看板を立てたが効果はなく、頭を悩ます日々が続いたという。
今年2月、知人から「朝倉市で岩にしめ縄を飾ったら周囲にごみが捨てられなくなった」との話を聞いた。平野さんは早速、約10メートルのしめ縄を自分で編み、地元住民に協力を呼び掛け。住民ら約20人でこれまでたまった約4トンに上るごみを市道沿いから撤去した上で、縄を張った。風雨などで傷んだり外れたりした縄を張り替えながら様子を見守っている。
平野さんは「しめ縄を張るだけで不法投棄がなくなったということは、ごみを捨てていた人も皆、根はいい人だったということでは。これからもごみを捨てられない健全な地域にしていきたい」と意欲を語っている。
=2007/12/27付 西日本新聞夕刊=
2007年12月27日14時24分