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時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2007111600020
2007/11/16-00:36
「一体どうなってるのか」=再検査に憤る遺族−力士急死
大相撲時津風部屋の力士斉藤俊さん=当時(17)=が6月、けいこ中に急死した問題で、愛知県警が斉藤さんの遺体の組織検査を再度実施することを決めたことを受けて、俊さんの父方の伯父斉藤俊明さん(53)は15日、「一体どうなっているのか」と憤りをあらわにした。
再検査で県警の捜査の長期化は必至。俊明さんは「(因果関係が)これだけ分かっているものを分からないとするなんて」と話した。
解剖や組織検査を実施した新潟大大学院の出羽厚二准教授の心情も気遣い「本来、事件性なしで終わってしまうところを助けてもらったのに、ものすごく失礼な話だ」と憤った。(了)
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時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007111501113
2007/11/16-00:20
組織検査、再度実施へ=15日に手続き、長期化必至−力士急死・愛知県警
大相撲時津風部屋の序ノ口力士斉藤俊さん=当時(17)、しこ名・時太山=が名古屋場所前の6月、けいこ中に急死した問題で、愛知県警捜査1課が斉藤さんの遺体の組織検査を再度実施することを決め、15日に手続きを取ったことが分かった。
組織検査は既に新潟大大学院で行われ、死因は「多発外傷による外傷性ショック死」との結果が出ている。しかし、検察当局と協議を重ねた結果、別の専門家にも同検査を依頼し、死因が暴行によると裏付ける必要があると判断したもようだ。
前回の検査は約3カ月かかっており、同課などが元時津風親方(57)=本名山本順一=らの刑事責任について最終的に判断するには、さらに時間がかかりそうだ。
斉藤さんの死因をめぐっては、県警犬山署が死亡した6月26日に医師立ち会いの下「病死」と判断した。その後、遺族の希望で新潟大大学院の出羽厚二准教授が解剖を実施し、同課から嘱託を受け組織検査を行った。
先月5日、この検査で「多発外傷による外傷性ショック死」との結果が出たことを受け、同課などが改めて捜査していた。
同課はこれまでに、死亡前日に行われたとされる暴行や当日の「ぶつかりげいこ」について、兄弟子らから事情を聴取。けいこの範囲を超えていたかどうかなどについて調べを進めている。(了)
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中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007110402061662.html
遺体組織片の再検査要請へ 力士死亡で検察当局
2007年11月4日 朝刊
大相撲時津風部屋の力士、斉藤俊さん=当時(17)、しこ名・時太山(ときたいざん)=が死亡した事件で、検察当局は、斉藤さんの遺体から採取した臓器などの組織片の再検査を愛知県警に要請する。斉藤さんの遺体は新潟大で行政解剖を行い、既に暴行などを受けたことによる「多発外傷による外傷性ショック死」との鑑定結果が出ているが、県警とも協議し、もう一度検査をして死因をさらに詳しく調べる。
斉藤さんの死因をめぐっては、当初、愛知県警犬山署は病気で死亡したとして虚血性心疾患と発表した。しかし、斉藤さんの体に傷が多く、病死の判断に疑問を持った遺族が新潟大に解剖を要請。同大大学院の出羽厚二准教授(法医学)が解剖後に組織検査を進め、先月、県警に対し、死因を「多発外傷による外傷性ショック死」と伝えた。
新潟大の行政解剖結果は、死因を病気ではなく、斉藤さんが死亡した六月二十六日と前日の二十五日に兄弟子らから暴行を受けるなど一連の外的な要因によるものと断定した。しかし、体に傷が多く、できた時期も不明なため、どの傷が致命傷になったかは特定できていない。
その後、検察当局が県警と協議を進める中で、別の専門家が組織片をもう一度調べる病理検査を行い、死因を暴行によるものと裏付けることが不可欠と判断した。斉藤さんの遺体の組織片は現在新潟大に保管してある。
県警は斉藤さんへの暴行がけいこを逸脱した行為であることを裏付けるため、時津風部屋の関係者だけでなく、他の部屋の親方や力士からも事情聴取し、相撲部屋のけいこの実態を調べている。
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