★阿修羅♪ > 社会問題5 > 247.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
-------------------------------------
愛知県警が判断ミス認める 力士急死の初動捜査で
2007年10月24日 19時08分
大相撲の時津風部屋の17歳力士急死問題で、愛知県警の松尾庄一本部長は24日の会見で、県警が遺体の司法解剖を行わず、当初病死としたことについて、「当時、より慎重に死因を判断すべきだった」と初動捜査時の判断ミスを認める見解を示した。
死因をめぐっては、県警犬山署が、当時の時津風親方らから事情を聴き、診断した医師の意見を聞いた後に、病死と判断。しかし、新潟県の遺族の要請で行われた解剖や新潟大の鑑定の結果、「多発外傷性ショック死」であることが分かった。担当した新潟大大学院の出羽厚二准教授が県警の初動捜査のミスを指摘していた。
松尾本部長は今後、事件性を判断する改善点として、「(担当署と県警本部の)検視官との連携をより一層、緊密にして、慎重の上にも慎重を期して見極めるよう努めていく」と述べた。
(共同)
-----------------------------------
新聞社・テレビ局(テレビ局は新聞社の系列企業だが)は肝腎なことは愛知県警に問い質さず、“単なるミス”で幕切れをはかるつもりらしい。
単なるミスどころか、つるんだ可能性さえおおいにあるのに。
人一人の命はこうも安っぽいものらしい。
だが考えてみれば、同じようなことを繰り返してきた警察と、それを見て見ぬふりをしてきたマスコミらにしてみれば、この事件の裏に横たわる構造的な腐敗が明るみ出されれば、「一人の命」どころか「無数の命」が浮かび上がってくるわけで、両者とも『「追及」及び「追求」なんてとんでもないことだ』となるのかもしれない。
厚生労働省が「薬害エイズ」の時のようなことをやっていたことが表に出て問題になっているが、この警察とマスコミの癒着もまた、新たな被害者を生む土壌を維持させるものである。
---------------------------------------
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007102602059274.html
力士死亡で「行政解剖 制度充実を」 愛知県医師会が訴え
2007年10月26日 朝刊
大相撲時津風部屋の力士急死をめぐって愛知県警が検視ミスを指摘されている問題で、同県医師会は二十五日、報道陣との懇談会で「愛知県には行政解剖できる監察医や予算が足りず、実施件数が少ない。制度がきちんとしていれば事件性は見過ごされなかった」と制度の充実を訴えた。
変死体は警察官と立会医が検視し、犯罪性があると判断されれば司法解剖されるが、犯罪性が明らかでない場合でも、行政解剖や遺族の了承による承諾解剖が行える。こうした監察医制度を持つのは東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の五地域に限られている。
同県医師会によると、二〇〇四年には東京と大阪、神戸市で計約四千六百体が行政解剖されたが、名古屋市ではここ数年二−九体。伊藤宣夫理事は「他の都市と比べ、名古屋市はないに等しい。人口からみても東京の五分の一は行われるべきだ」と述べた。
また、医師が死因を「急性心不全」と診断したことについて「死因が不明の時に『心不全』を多用する傾向が以前からあり、一九九五年以降は死体検案書に使わないことにしていた。今後は『心不全』を使わず、不明なら『死因不詳』と書くよう、会員に注意を喚起したい」と話した。
--------------------------------------
司法解剖は国庫からの支出。また、今回のように警察が行政検死をおこない「急性心不全」を「」と勝手に変えてしまい「事件性まったくなし」とすれば、監察医制度があろうがなかろうが関係はない。如何なる死因の追求もおこなわれない。
ちなみに、監察医制度がない地域でも承諾解剖は当然おこなえる。今回の新潟のように。