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斉藤俊さん(時太山)の事件の朝日と読売の記事
http://www.asyura2.com/07/social5/msg/226.html
投稿者 外野 日時 2007 年 10 月 15 日 19:58:03: XZP4hFjFHTtWY
 

 出羽厚二新潟大大学院准教授「通常は遺族に返すべきで、暴行を加えた疑いのある側に返すのはおかしい。遺族が解剖を希望しなければ、捜査が行われなかったことになり、大きな問題」
 これは読売新聞の記事からだが、他のメディアのインタビューでも出羽准教授は同じことを繰り返している。
 時津風部屋は斎藤さんの遺体を焼却場で焼いて遺骨にしてから遺族のもとに送るつもりだったという。実は時津風部屋は斎藤さんの遺体を遺族に知らせる前に焼却場に運んだのだが、焼却場の人が遺体を見て不審に思い、新潟の遺族に連絡をしたという話もある。
 ともあれ、報道でこの出羽准教授の問題提起を受けて、愛知県警に「なぜ時津風部屋のほうに斎藤さんの遺体を渡したのか」と問い質したものは一つもなかった。


 朝日と読売の記事からは新たに次のようなことが明らかになったようだ。

 犬山市消防本部は救急車で斉藤さんを搬送中に、犬山署に「労働災害の可能性あり。不審死の疑い」と連絡をしていた。
 しかし、遺体を見た犬山署は事件性は全くないとして県警本部から検死官を呼ばず、司法検死をほどこさなかった。

 出羽准教授は「あんな傷があったら変じゃないかと少なくとも捜査員は思わなければいけない」と言っている。また愛知県警の対処を、「非常に異例」と言っている(これはNNNのニュースから)。

 また、斉藤さんの死因を病院では「急性心不全」としたのだが、犬山署は勝手に「虚血性心疾患」と変更して発表。
 病院は「なぜ警察が虚血性心疾患と発表したかわからない」と言い、愛知県警の幹部は「心不全も虚血性心疾患も一緒だ」と言っているらしい。
 斎藤さんの遺体を解剖した出羽厚二新潟大大学院准教授(法医学)は、この「虚血性心疾患」という発表について、「17歳と若く、体も元気な斉藤さんの死因と判断するのは通常ありえない」と言っている。

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朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/1015/NGY200710150007.html

力士急死で検視怠る 愛知県警、病死と判断
2007年10月15日15時05分

 大相撲の序ノ口力士だった斉藤俊(たかし)さん(当時17)=しこ名・時太山=が名古屋場所前の6月26日、愛知県犬山市でけいこ後に急死した問題で、直後に遺体をみた犬山署が事件性は全くないと判断し、刑事訴訟法に定める司法検視をしていなかったことがわかった。また、遺体が運ばれた同市の犬山中央病院は死因を急性心不全と診断していたが、同署は虚血性心疾患と変更して発表していた。

 犬山市消防本部によると、斉藤さんは26日午後1時15分ごろ病院に運ばれたが、心肺停止状態だった。搬送中、犬山署に「労働災害の可能性あり。不審死の疑い」と連絡した。

 病院は脳に異常がみられず、心臓が肥大していたことなどから急性心不全と診断した。犬山署の事情聴取に、前時津風親方や兄弟子らは「激しいぶつかりげいこで倒れた」と説明。遺体の目視や診断した医師らからの聴取などから、同署は病死と判断し、県警本部に検視官の出動を要請せず、死体取扱規則に基づく死体見分調書しか作成していなかった。

 その後、同署は死因を虚血性心疾患と変更して発表した。急性心不全は事件性の有無にかかわらず、急に心臓が止まった「状態」を示す。一方、虚血性心疾患は狭心症や心筋梗塞(こうそく)を含む病名であるため、事件性のない病死を意味する。

 病院は「なぜ警察が虚血性心疾患と発表したかわからない」としている。一方、県警幹部は「心不全も虚血性心疾患も一緒だ」との認識を示した。

 斉藤さんの遺体を解剖した新潟大大学院の出羽厚二准教授(法医学)は「後に親方がビール瓶で殴ったとされる額の傷など、一見してけいこではできないと考えられる傷がいくつもあった。異状死体として検視しなかったのは県警の失策だ」と話している。

 県警は「当時必要な捜査は尽くしたと考えているが、問題がなかったとは言えない。教訓としなければいけない点もある」としている。
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読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071015i202.htm?from=navr

時津風部屋力士急死、解剖医が愛知県警の検視ミス指摘

 大相撲の時津風部屋宿舎で今年6月、序ノ口力士の斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=しこ名・時太山=がけいこ中に急死した問題で、斉藤さんの遺体を解剖した新潟大学大学院の出羽厚二准教授(法医学)は、「無数の外傷がある遺体を解剖せずに病死と判断したのはおかしい」と愛知県警の検視のミスを指摘した。

 警察庁も同県警から経過報告を受けており、初動捜査に問題があったと認識している。

 これまでの同県警の調べによると、斉藤さんは6月26日午後0時40分ごろ、愛知県犬山市内の宿舎で、兄弟子とぶつかりげいこをしている最中に体調不良を訴え、搬送先の犬山中央病院(犬山市)で同日午後2時過ぎ、死亡が確認された。

 出羽准教授によると、遺族が無数の傷がある遺体に疑問を抱き、新潟県警に訴えたため、同県警が出羽准教授に遺体の状態を説明。出羽准教授は、「(遺体に)多くの外傷があるのなら解剖すべき」と判断し、愛知、新潟両県警の立ち会いの下、死亡から2日後の28日に遺族の承諾を得て行う「承諾解剖」を行った。その結果、「多発性外傷性ショック死」と判断した。

 出羽准教授は、当初、愛知県警が死因とした「虚血性心疾患」について、「17歳と若く、体も元気な斉藤さんの死因と判断するのは通常ありえない」という。

 また、遺体を部屋側に返した点についても、「通常は遺族に返すべきで、暴行を加えた疑いのある側に返すのはおかしい。遺族が解剖を希望しなければ、捜査が行われなかったことになり、大きな問題」と話している。

 出羽准教授の指摘に対し、愛知県警では「当時、犬山中央病院が実施した脳検査の結果でも異常はなく、親方や兄弟子が稽古でできた傷と説明したことなどから、事件性はなく、虚血性心疾患と判断した。最終的には死因が違ったわけで、ミスと言われれば仕方がない」としている。

(2007年10月15日13時33分 読売新聞)
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