★阿修羅♪ > 社会問題5 > 198.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
一家4人死亡、大人にはためらい傷も 兵庫・猪名川
朝日新聞10月3日
http://www.asahi.com/national/update/1002/OSK200710020095.html
兵庫県猪名川町で2日朝、瓦職人高村憲睦(のりちか)さん(47)の一家4人が遺体で見つかった火事で、川西署は、高村さん方からふたを開けた状態の灯油タンクが見つかったと発表した。憲睦さんの左胸には数カ所の刺し傷があり、妻玉枝さん(46)の胸や腹には多数のためらい傷があった。同署は無理心中の可能性が高いとみて捜査している。
調べでは、高村さん夫妻はダイニングキッチンに倒れており、室内には包丁が2本落ちていた。このうち1本は玉枝さんの右手のそばにあったという。長男で町立楊津(ようしん)小学校5年の亮洋(あきひろ)君(10)は廊下に倒れており、次男で同小1年の政彦君(6)は和室の布団の中で見つかった。子供2人に目立った外傷はなかった。
出火直後に現場を通りかかり救助にあたった高校生ら3人がドアを開けたところ、玄関の内側にプラスチック製の灯油タンク(20リットル)がふたを開けた状態で置かれており、中には約4分の1が残っていた。室内は灯油臭く、煙が激しかったため救助を断念した。
近所の人らによると、最近の憲睦さんは仕事がないためか自宅にいることが多く、4月からは玉枝さんも週に数回、近くにある公立保養施設で清掃やベッドメーキングのパートに出ていた。近所の人に5000円、1万円といったお金をたびたび借りていた。
同署によると、借金返済の督促とみられる電話が玉枝さんの職場にかかることもあったという。玉枝さんは親族に生活の援助を頼んだがかなわず、2人の息子の給食費や教材費の支払いが滞り、「支払いを少し待って欲しい」と学校に手紙を書いたこともあったという。
同署は生活費や借金返済に困って無理心中を図った可能性があるとみて調べている。