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(回答先: 政治板リンク:弁護士ら364人が福祉事務所長告発 北九州孤独死問題(朝日新聞) 投稿者 gataro 日時 2007 年 8 月 25 日 10:40:25)
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20070829
■2007/08/29 (水) 働けざる者、北九州市に住むべからず 1
北九州市小倉北区の52才の男性が、肝硬変などの重病で働くことができないのに、生活保護を打ち切られ、日記に「オニギリ食べたい」って書き残して、電気もガスも止められてた部屋で餓死してるのが見つかったのは、先月、7月10日のことだった。小倉北福祉事務所の説明によると、この男性のほうから「これからは働きますから生活保護はいりません」と、自らが辞退届を提出したって話だったけど、この男性の日記には、書き殴るような文字で、「働けないのに働けと言われた」とか、「生活困窮者は、はよ死ねということか」とか書かれてた。それなのに、行政側は、「亡くなったことは非常に残念だが、辞退届は本人が自発的に出したものであり、こちらの対応には何も問題はなかった」ってノタマッてる。厚顔無恥な伊吹文明文科大臣じゃないけど、まさに「死人に口なし」だ。あたしから見たら、これって明らかに悪質な殺人事件だと思うんだけど。
だけど、北九州市では、今回の問題だけが特別なワケじゃない。北九州市の福祉がらみの死亡問題って、今に始まったことじゃないのだ。ここ2〜3年を見ただけでも、2005年の1月には、北九州市八幡東区の68才の男性が、介護保険の「要介護認定」を受けていたのにも関わらず、生活保護を認められずに死亡してる。そして、2006年の5月には、北九州市門司区の56才の身体障害者の男性が、何度も生活保護を申請してたのに拒否され続け、何も食べる物がなくなって餓死して、ミイラ化した遺体で発見されてる。また、今回の事件のちょっと前にも、生活保護の申請を門前払いされた48才の男性が、生きる術を失って自殺してる。
「要介護認定」を受けてる身寄りのない1人暮らしのお年寄りにも生活保護を認めず、お金も食べ物もない身体障害者にも生活保護を認めず、重病で働けない人にムリヤリに「働け!」と言って生活保護を打ち切る。これこそが、北九州市の福祉クオリティーであり、これこそが、「社会的弱者の切り捨て」を実践して来たコイズミ改革にベッタリと寄り添って来た北九州市のやり方だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
■2007/08/29 (水) 働けざる者、北九州市に住むべからず 2
‥‥そんなワケで、7月に遺体が発見された男性の日記には、「オニギリ食べたい」「働けないのに働けと言われた」「生活困窮者は、はよ死ねということか」という記述の他にも、「がんばろうと思った矢先に(生活保護を)切りやがった」「体がきつい、苦しい、だるい」「ハラ減った。オニギリ食いたーい。25日米食っていない」「オニギリ食べたい。体重も68キロから54キロまで減った」「(辞退届を)書かされ印まで押させ自立指導したんか」など、いろいろと書かれてるのに、それでもガンとして自分たちの非を認めない小倉北福祉事務所だけど、今回、新たなる事例が発覚して、この小倉北福祉事務所の腐りきったクズ職員の実態が明らかになった。
この事例を取材、告発した地元の「小倉タイムス」によると、「オニギリ食べたい」の男性の遺体が発見された7月10日から、ちょうど1ヶ月前の6月10日、おんなじ小倉北区内で、アパートのベランダにロープを掛けて首吊り自殺している61才の男性が発見されたそうだ。この男性は、20年前には地元に土地を持つ企業家だったんだけど、バブル崩壊ですべての財産と家族を失い、知人宅を転々とするような生活になった。そして、去年の3月に、肝硬変と肺炎を併発して入院したんだけど、入院費も支払えないほど困窮してたため、入院中に生活保護を申請して、受給が開始された。
だけど、ようやく、この男性が退院したと思ったら、毎日のように小倉北福祉事務所のケースワーカーが訪ねて来て、「働かん者は死ねばいいんだ!」と暴言を吐き続けた。これは、生活保護の申請時には、本人が病院に入院中ってこともあって仕方なく認可したけど、もう退院したんだから、「1日でも早く打ち切れ!」っていう福祉事務所側の方針であり、行政側の指導によるものだ。実際、別の福祉事務所の職員の証言によると、全国のほとんどすべての福祉事務所で、生活保護を受けてた受給者が亡くなるたびに、職員たちは「1件減って良かった」って言ってるそうだ。
■2007/08/29 (水) 働けざる者、北九州市に住むべからず 3
そして、この61才の男性を担当してたケースワーカーも、きっと、福祉事務所の上司から「1件でも減らせ」って言われてたんだろう。だからこそ、自分の担当してる受給者のところを毎日のように回って、暴言を浴びせ続けたとしか考えらんない。そして、この男性は、ケースワーカーからの連日の暴言と、生活保護の辞退届の強要に耐えられなくなり、体調は退院時よりも悪化していたのにも関わらず、今年の2月、「オニギリ食べたい」の男性とおんなじように、「もう働けますから生活保護は辞退します」っていう辞退届をムリヤリに書かされたのだ。
だけど、もともと仕事などできる状態じゃなかったのに、さらに病状が悪化してたんだから、実際には働けるワケがない。そして、働くどころか、生活保護を打ち切られてから3ヶ月後の5月14日には、心筋梗塞で倒れてしまった。心配したアパートの住人たちが、救急車を呼んで、お金のないこの男性に1万円を握らせて、ちゃんと診察を受けるようにって薦めたんだけど、周りの人たちに迷惑を掛けたくないって思ったのか、この男性は、搬送先の病院での検査や入院を拒否して、帰って来ちゃった。でも、アパートに戻って来ても、すでに、わずかな手持ちのお金も食べ物も尽きていて、いよいよ生活は困窮した。それで、6月5日に、もう一度、生活保護で助けてもらおうと思って申請に行ったんだけど、担当した面接官は、この申請を冷酷に拒否したのだ。
この男性は、執拗に「働くこと」を強要する面接官に対して、「今は病院代にも困っているし、もしも働けたとしても最初の給料がもらえるまでの1ヶ月を生活するお金がない」って言ったんだけど、この面接官は、「仕事が決まったら前借りすればいいだろう」と突っぱねたそうだ。そして、この男性が、「保護を受けられないのなら、もう死んだほうがマシだ」って言っても、まったく聞いてもらえなかったそうだ。そして、申請を拒否された男性は、もう生きて行くことができなくなり、5日後の6月10日の早朝、アパートのベランダで首を吊ったのだ。
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この男性が、担当のケースワーカーから、「働かん者は死ねばいいんだ!」って恫喝され続けてたことは、アパートの住人たちも聞かされてて、辞退届を書くように強要され続けてたことに対しても、複数の知り合いが証言してる。だけど、日記にシッカリと「働けないのに働けと言われた」「生活困窮者は、はよ死ねということか」「がんばろうと思った矢先に(生活保護を)切りやがった」って書き残してる男性に対しても、平然と「こちらの対応には何も問題はなかった」ってノタマッてるほどの小倉北福祉事務所だから、この男性の事例に対しても、「こちらでは100%の対応をしている」って言ってるのだ。
生活保護申請の面接って、過去に生活保護を受けてた人に対しては、必ず、過去の受給記録を見ながら行なうことになってる。そして、申請者が病気であれば、過去の受給時の容態と現在の容態とを比較して、今回の申請に対して適切な対応をとることになってる。だけど、この男性が6月5日に面接した時には、担当した面接官は過去の受給記録など見もせずに、口頭でテキトーに対応しただけで、テイよく追っ払っただけなのだ。そして、この男性は5日後に自殺したってのに、福祉事務所側は「こちらでは100%の対応をしている」ってノタマッてんだから、もう、お話にもなんない。
‥‥そんなワケで、話は「オニギリ食べたい」に戻るけど、こちらの男性が日記に「働けないのに働けと言われた」って書き残してることに対して、北九州市側は、この男性の「病状調査票」の「主治医の意見」の欄に「普通就労可」って明記されてることを挙げて、男性の日記の内容を否定した。この「病状調査票」の「主治医の意見」てのは、この男性を担当してた小倉北福祉事務所のケースワーカーが、この男性の主治医から病状や意見を聞いて作成したものなんだけど、ここに「普通就労可」って明記されてることに対して、当の主治医は、「話した内容と違う!」って抗議してる。
主治医は、「以前よりは病状が軽くなったため、『デスクワークなどの軽作業であれば可能』とは言ったが、『普通就労が可能』とは言っていない」、そして、この男性は病状だけでなく、精神的にも不安定だったために、「『とても普通の就労ができる状態ではない』と説明している」って言ってる。そして、自分が話したことと違う内容をケースワーカーが調査票に書いたことに対して、「福祉事務所は私の意見を十分に確かめていない。調査票にこのような書き方をされたら困ると伝えた」って言ってる。
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つまり、この小倉北福祉事務所のケースワーカーは、生活保護受給者を1人でも多く減らすために、主治医の報告を捏造して、ウソの報告書を作って市へと提出してたってことになる。だけど、これは、このケースワーカー個人の問題でも、小倉北福祉事務所だけの問題でもないのだ。小倉北福祉事務所以外でも、北九州市全域の福祉事務所で同様のことが行なわれてる現実を見れば、この悪質極まりない「行政による殺人事件」が、北九州市の指示によって行なわれてることは一目瞭然だろう。
ようするに、小倉北福祉事務所のケースワーカーが、「オニギリ食べたい」の男性に、ムリヤリに辞退届を書かせたことも、捺印を強要したことも、首吊り自殺した男性に、「働かん者は死ねばいいんだ!」って恫喝し続けて辞退届けを書かせたことも、再度の申請を冷酷に突っぱねたことも、すべては、北九州市からの指示によって行なわれてたってワケで、そこには、「いついつまでに受給者何人減らせ」っていう、まるで悪質な訪問販売会社のような厳しいノルマがあったのだ。
‥‥そんなワケで、弁護士たちで作る「生活保護問題対策全国会議」は、次々と社会的弱者を殺し続ける小倉北福祉事務所の所長、菊本誓を8月24日付で刑事告発した。とにかく、この問題は、北九州市全域で行なわれてる行政による組織的な犯罪だけど、特に悪質なのが小倉北福祉事務所なのだ。去年の1月に、JR下関駅が全焼した放火事件で逮捕された犯人は、犯行の動機として、「小倉北福祉事務所に生活保護の申請をしたが断られた。お金もなく住む場所もないので、放火すれば刑務所に行けると思った」って言ってるのだ。そして、この件に関しても、小倉北福祉事務所側は、「オニギリ食べたい」や首吊り自殺の事例とおんなじに、「この男性からは生活保護の申請など受けていない」って否定してる。ま、「病状調査票」まで偽装しちゃうようなヤツラの言ってることなんか誰も信用しないと思うけど、とにかく、1日も早くアベ政権を終わらせて、社会的弱者を殺し続けるコイズミ改革の流れを断ち切って欲しいと思う今日この頃なのだ。
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