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サバ (マサバ, ゴマサバ)【神奈川水総研】
資源環境部 専門研究員 三谷 勇・企画経営部 技師 樋田史郎 (2002年5月)
大衆魚といえば、イワシとならびサバがすぐに思い浮かびます。昭和40年代から50年代にかけては大豊漁の時代で、毎年100万トン以上も漁獲していました。
それが、年々漁獲が減少してきて、最近では、非常に少なくなってきました(→グラフ 漁獲量の変化)。平成10年11月4日の朝日新聞によると、宮城県石巻魚市場に水揚げされたマサバがキロ当たり3,410円の最高値を記録しました。脂の乗った秋サバが生産地でこのような高値になったのでは、なかなか我々庶民の口まで届きません。このようなことは、サバ資源が極端に減少してきていることを示しています。
サバ資源は、大衆魚の名を返上しなければならない事態にまで陥っています。日本人によく親しまれている大衆魚のサバは今や幻の魚になりつつありますが、ここで今回は、サバの食用の歴史や生態などをみてみましょう。
http://www.agri.pref.kanagawa.jp/suisoken/Sakana/Misc/Saba/saba.html
小サバ漁、将来に禍根? 資源状況悪化、減収も【東京新聞】
2007年8月25日 07時55分
新たな輸出用水産物として注目されているゼロ歳のサバ(小サバ)の漁獲は、サバの資源保全にマイナスである上、結果的にサバ漁の大幅な減収につながるとの解析結果を東京大学海洋研究所の勝川俊雄・助教らが24日までにまとめた。
小サバを大量に漁獲すると、数年後には高値で売れる大型の成魚の量が減ってしまうためで、勝川さんは「近年、成魚の価格は上昇傾向にあるのだから、短期的な利益だけを追求すべきではない」と指摘しているが、国は漁業経営上好ましいとの立場だ。
水産庁は「小さいサバは、日本ではほとんど価値がつかないが、輸出すれば非常に高い価値があり、漁業経営改善に役立つ」と小サバ輸出に前向き。
これに対し勝川さんは「小サバ漁は漁業にとっても資源にとってもマイナスでしかない。特定の漁業者が短期的な利益を得る代償に、漁業全体の利益を大きく損なってしまう」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007082501000055.html
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