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□冤罪を生む経緯を考える 中京区 陳弁護士、セミナーで問題点指摘 [京都新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070814-00000034-kyt-l26
冤罪を生む経緯を考える 中京区 陳弁護士、セミナーで問題点指摘
8月14日16時9分配信 京都新聞
今年3月に大阪地裁で無罪判決を受けた男性の弁護人、陳愛弁護士(大阪弁護士会所属)を招いて、刑事裁判の在り方について考える公開セミナーがこのほど、京都市中京区の京都弁護士会館で開かれた。陳弁護士は「(有罪という)結論ありきの捜査が冤罪(えんざい)を生み出している」と、現状の問題点を指摘した。
「京都・当番弁護士を支える市民の会」が主催し、弁護士や市民ら約50人が参加した。事件は2005年に大阪市北区で発生し、木造住宅が全焼して住人2人が死亡、男性は放火罪に問われた。
陳弁護士は男性が嘘の自白をしたことについて、12時間にわたる任意調べで「おまえがやったんだろう、白状せえ」「正直になれ」などと何度も怒鳴られた経緯を説明した。起訴までに供述書や調書などが計38通作成されたことに触れ「証拠がなく自白が重要な事件では、膨大な調書を作るのが特徴だ。どんなしっかりした人でも否認、黙秘を貫くのは大変。それだけ警察、検察の権力は絶大だ」と強調した。
結局、地裁は任意性がないとしてすべての調書を却下し、男性を無罪とした。陳弁護士は、最近は無罪事件が目立っていることにも触れ「つい最近まで裁判所は、被告に立証責任を求めていたが、少し変わってきた印象がある」と話した。
最終更新:8月14日16時9分