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下北沢再開発を考えるページ (2004年11月19日より)
東京の世田谷区・下北沢駅周辺の再開発問題にかんするリンク集です。
(2006.11.10 更新) http://www.big.or.jp/~solar/shimokitazawa.html
2006年10月18日、東京都は補助54号線に事業認可をおこない、世田谷区の都市計画審議会は、区の提出した下北沢駅周辺地域の地区計画を了承しました。(【海難記】の10月19日の記事を参照) これにともない、下北沢周辺の再開発は、具体的なプロセスに移ることが予想されます。 地区計画の詳細は、世田谷区の下記サイトにあるPDFを参照。
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/topics/toshiseibibu/01_tosikei/tosikeikakuzu/tosikeikakuzu12/main2.htm
このうち北沢地区の地区計画を示すPDFのダイレクトのURLは下記のとおり。(右クリックで保存できます)
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/topics/toshiseibibu/01_tosikei/tosikeikakuzu/tosikeikakuzu12/kakudai/1kitasawa.pdf
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/topics/toshiseibibu/01_tosikei/tosikeikakuzu/tosikeikakuzu12/kakudai/2kitasawa.pdf
『下北沢でいまいちばん大きな通りである茶沢通りは、小田急線の踏切を渡り、一番街商店街とぶつかる手前で大きくカーブしている。左手には世田谷区のタウンホール、右手にはスズナリ横町があり、その手前には小さな古本屋が最近できた。古本屋の横のスロープを上った奥には、古くからあるカトリックの教会がある。このあたりが、補助54号線の開通によってもっとも大きく姿を変える場所である。
地元に昔からある店と、外からやってきた人たちが営む店が共存し、商店街に活力があり、音楽や演劇や映画や古本や喫茶店といった文化が地に足が着いたかたちで根付いている街。そんな下北沢の街がいま、行政によるトップダウンの再開発計画によって、破壊されようとしている。この街から小さな店と、人がゆっくり歩ける路地と、どこからでも見上げることのできた空の青さが奪われるかもしれない。
北口を貫通する環七なみの大型道路「補助54号線」と、小田急の立体交差事業による、下北沢再開発に再考を促すため、このページをつくりました。リンクはどうぞ遠慮なく貼ってください。 *下北沢のプロモーションビデオをつくりました。視聴時にはSEEBOXのプラグインがインストールされます。(音楽:DJまほうつかい)』
■カトリック世田谷教会における、キャンドルライト・デモンストレーションの記録(2006.9.23)
■私の立場(2006.10.19update)
『下北沢在住のフリー編集者・物書きです。下北沢に住みはじめておよそ7年、好きな店に通うため足繁く訪れるようになってからは、もう20年近くたちます。東京の数ある街のなかでも、この下北沢という街は「人が歩く速度」で暮らせる希有な街だと思っています。
残念ながら、いま進んでいるこの街の再開発に関しては、周辺住民にたいして情報の開示が不十分であり、納得のいく説明がなされてきませんでした。私は、人が気持ちよく安全に暮らし、訪れることができる街のありかたのモデルとして、下北沢の街がつくられてきた自然発生的なプロセスには学ぶべきところが多いと考えており、今回明らかになったようなトップダウンの「再開発」には、明確に反対であることを表明します。
また、いま下北沢で起きていることは、下北沢だけの問題ではないとも考えます。東京のほかの地域、さらには日本全国の都市で進められている都市再生事業や、「まちづくり」という美名のもとに進む想像力を欠いた再開発事業は、私たちの社会にとって重要な、地域コミュニティの力を奪いかねません。下北沢の再開発の行方は、下北沢の周辺住民や、この地域でビジネスを営む事業者だけでなく、同じような再開発にさらされている他の地域との連携もふくめて考えるべき問題だと考えています。』
■この計画を知った経緯
下北沢駅周辺の再開発、ことに駅北口を縦断し分断する「補助54号線」について知ったのは、2004年の五月に、「ミュージック・マガジン」誌における志田歩さんの記事を読んでのこと。驚いてすぐに書いたのが、はてなダイアリーの《陸這記》2004年5月6日の以下のエントリー。
「下北沢の街が寸断される再開発計画」 http://d.hatena.ne.jp/solar/20040506#p1
■住民たちによる対案提出の動きと、世田谷区案に基づく地区計画に反対する運動
SAVE THE 下北沢 http://www.stsk.net/
下北沢フォーラム http://shimokitazawa-forum.net/
まもれシモキタ! 行政訴訟の会 http://www.shimokita-action.net/
■2003年に世田谷区がひっそりと公開した、下北沢駅前再開発の予定図(約11MB・ダウンロードはこちら)。
17階建てのビルを、駅前と補助54号線沿いに林立させるという、とんでもないもの。
※世田谷区のサイトにあった説明資料をひとつのpdfにまとめました。区のサイトにあったデータ(現在削除)より解像度が高く便利です。
■上のプランに基づく完成予想図(作成:下北沢フォーラム)
http://blog.livedoor.jp/shimokitazawaforum/1fdfa198.JPG
■再開発計画の推移と、区から住民へなされた説明会の様子などは、フリージャーナリスト、高橋ユリカさんの報告が参考に。
シモキタが高いビルの街になるの?
歩くことが楽しい街「シモキタ」に昭和21年の道路計画が復活!?
小田急線の地下化と道路・駅前地区計画がセットで始まった
■「補助54線」が走る予定の場所については、以下のページも参考に。
行政による下北沢都市計画案に反対します http://www.kt.rim.or.jp/~tsukasa/shimo/news/plan10.htm
■再開発による建築規制の緩和で下北沢の街から空が消える?
『いまの下北沢の街は、容積率が低く抑えられているほか、道路際の建築物には斜線制限があり、それによって空が広く見える(写真)。』
下の図では「高さ制限」がかかるように見えるが、区の誘導に従えば、実際は現状の平均2.7階から、同じ地域が平均5〜7階、最高17階までと、2〜6倍の高さになる。
■現状の下北沢における住宅・商店などの建築状況(世田谷区配布の資料より)
ほとんどが3〜5階以下の低層の建物でできていることが、いまの下北沢の居心地のよい町並みをつくっていることがわかる。
■地元の「しもきた商店街振興組合」の意見
「東京都市計画都市高速鉄道第9号線」及び 「東京都市計画道路幹線街路補助線街路第54号線」都市計画案に対する意見書
ここから重要な箇所を引用。
『この計画を実施すれば、一年中13時から18時まで車両進入禁止で守られているこの高密度商業地域並びに隣接する優良な住環境地域の歩行者優先空間が、分断破壊される結果となる事は明らかである。
現在の下北沢の賑わいを維持・発展させる為に最も重要な要素である路地的界隈性が、補助54号線により二つに切断され、地元住民の実感として駅寄りの商店街と外側の商店街に裂かれたと受け止められる。行政側の強調する沿道型再開発は下北沢の目指す街づくりに福音をもたらすものではない。また、北側住民のほとんどが道路の外側に位置する事から、駅利用に際して必ずこの道路を横断しなければならず、街づくりの理念に掲げる「歩行者優先・バリアフリー推進」とも矛盾する。
従って、新宿御苑・二子玉川にも見られるように主要な一部区間を浅深度地下方式による補助54号線道路の建設を実施し、地元住民との合意を図るよう強く要望する。』
■南口商店街の理事長、吉田くによしさんのページより
http://www.shimokitazawa.org/south-yk/index2.html
テレビや駅前での訴え活動で 『補助54号線』 道路の建設に反対している皆さんがおられます。
私も、この道路の必要性の疑問・この道路建設によって立ち退き等の被害を受ける人々への支援など、反対運動を理解しない訳ではありません。しかし、この運動では 『ある一部の視点』 でしかなく、大勢の皆さんには、もっと 『全体的に大きな多面的な視点』 でものを見て貰いたいと思います。
前に述べたように 『駅前広場はどうしても必要』 なのです。そしてその広場へつながる 『アクセス道路 (54号線の一部) もどうしても必要』 なのです。 私の考えも、新しい道路建設に限ると、反対運動の人たちの主旨と大差はなく、今更このような道路が必要とは思えません。大勢の犠牲者を生み多額の事業費を使う、新しい建設には疑問があります。本当にこの道路が全部必要なのか、と。
しかし、国や地方自治体の事業手法には 『諸々の条件のクリアーが必須』 とされており、駅前広場の事業補助を受けるには、その面積・交通処理機能・道路連絡・等々の条件が付帯されており、 『美味しいとこ取り』 (必要な部分だけ)が認められません。
■東京都からの告知
小田急の地下化にともなう「東京都都市計画都市高速鉄道事業第九号線」に関する、東京都からの告知の全文
■都市再開発、下北沢再開発を考えるための参考書籍
『「都市再生」を問う』 岩波新書(新赤版832) 五十嵐敬喜・小川明雄著
『〈景観〉を再考する』 青弓社ライブラリー 松原隆一郎、若林幹夫ほか著
『日本型魅惑都市をつくる』 日経BP社 青木仁著
『大都市の卸・小売業の現在と未来―若者のあふれる世田谷・下北沢商店街の分析』 こうち書房 佐々木隆爾、藤井史朗、世田谷自治問題研究所編
■都市再開発、街づくりにかんするリンク集
地域コミュニティ再生委員会 まちづくりに関するリンク集
■国、行政、産業界の関連団体ーー「都市再開発」という方針は、基本的には国のレベルからトップダウンで降りてきていると考えるべき。
首相官邸・都市再生本部 東京都・都市整備局
国土交通省・都市地域整備局 世田谷区・都市整備部
社団法人日本プロジェクト産業協議会
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■下北沢をはじめ、都内の再開発についての《陸這記》のエントリー(PDF化しました)
・下北沢再開発について ・六本木再開発について
誰のためのパブリック・コメント 六本木ヒルズ再び
集合住宅と街 「爆心地」としての六本木ヒルズ
空がなくなる
下北沢再開発:グラウンド・ゼロ計画 ・神保町再開発について
下北沢再開発:ライフスタイルをめぐる政治 神保町の「ツインタワー」
下北沢の街が寸断される再開発計画
http://www.big.or.jp/~solar/shimokitazawa.html
「反対運動のいま」語る 下北沢道路計画 文化人らシンポ、イベント
【東京新聞】2007年8月14日 11時00分
東京都世田谷区の下北沢駅近くに最大幅26メートルの都市計画道路が建設される問題で、道路予定地にある劇場「ザ・スズナリ」が13日から、この問題を考えるシンポジウムとアートイベントを始めた。15日まで、地元ゆかりのアーティストや文化人らが出演、各日2種類のシンポジウムと映画や演劇を催す。計画見直しを求めている同劇場の野田治彦さんは「世間に働きかけるイベントをしたい。傍観者が問題を考えるきっかけにしてほしい」と話す。
初日のテーマの1つは「下北沢で、運動を語る−再開発反対のいま」。地元で活躍するシンガー・ソングライター曽我部恵一さんや、地元のロックバーオーナー山崎千鶴子さんら5人がパネリストを務めた。
道路計画は、すでに都の事業認可が出ている。今後の反対運動について地元に住む文芸評論家仲俣暁生さんは、「自分にできることをやるに尽きる。本が書ける人は書き、写真を撮る人は撮ればいい」と語った。
「部外者による反対運動」との指摘について山崎さんは、「下北沢は、来る人みんなでつくってきたまち」と反論した。この日は曽我部さんらのライブも開かれ、写真家荒木経惟さんが撮影した下北沢のモノクロ写真約130枚も展示された。
シンポジウムは無料、アートイベントは1500円。問い合わせはザ・スズナリ=(電)03(3469)0511=へ。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007081490100331.html