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児童虐待、過去最悪 06年度 全国で3万7000件【中日新聞】
2007年7月11日 夕刊
◆事件多発で通報増?
二〇〇六年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は、過去最高だった前年度より三千件近く増え、三万七千三百四十三件に上ったことが十一日、厚生労働省の集計(速報値)で分かった。
〇五年度から市町村にも相談窓口が広がり、児童相談所が対応する件数は横ばい傾向にあったが、今回の大幅増について同省は秋田県大仙市の男児殺害事件(〇六年十月)や京都府長岡京市の三歳児餓死事件(同)など悲惨な事件の影響と分析。「虐待に対する世間の関心が高まり、わずかな兆候でも通報されるようになった結果ではないか」(虐待防止対策室)としている。
件数は、児童相談所を独自に設置している政令指定市などと、それを除いた都道府県を別に集計。前年度より増加したのは三十一都道府県と十二政令市で、増加率が大きかったのは京都府(一・七二倍)、島根県(一・六三倍)、福島県(一・五九倍)の順で、滋賀県一・一〇倍、愛知県一・〇三倍、岐阜県一・〇二倍だった。政令市では、広島市が一・五四倍、京都市が一・五〇倍と上位。名古屋市も一・四一倍に増えた。
一方、対応件数が減少したのは十六府県と二政令市。減少率が大きかったのは鹿児島県(〇・五八倍)、鳥取県(〇・七六倍)などだった。三重県も〇・九八倍とわずかながら減少した。
児童相談所で調査や保護者の指導に当たる児童福祉司は今年四月一日現在、全国で二千二百六十三人。
児童心理司は九百五十九人で、ともに昨年より増加した。
このほか虐待を未然に防ぐため、国が本年度から新たに始めた生後四カ月までの乳児を抱える家庭の訪問事業は、全国の市町村の七割近くが実施していた。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007071102031584.html