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“大物華僑”に懲役4年 2500万円詐欺【中日新聞】
2007年7月10日 17時04分
「華僑の大物葉剣英」を名乗り、農事組合法人による介護事業名目で資産家らから計約2500万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた会社役員畑隆氏被告(66)に、東京地裁は10日、懲役4年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。
判決理由で戸苅左近裁判官は「多額の資産を持つ華僑の大物を装い、政治家に影響力があるように見せ掛け、実現不能な事業を考案するなど、極めて巧妙、大掛かりな手口で悪質」と指摘。被告が以前から葉剣英と名乗り、詐欺事件を起こしていたことを挙げ、戸苅裁判官は「犯行の常習性が認められる」と述べた。
判決によると、畑被告は農事組合法人「アジア・アグリ連合会」会長として、高齢者が農業をしながら身体機能を回復させる「農ケア事業」を提唱。富山県の会社役員ら7人に「沖縄に農事組合法人をつくれば、農水省や厚生労働省から助成金が出る」などとうそを言い、2004年2−5月、法人登記費用名目などで計約2500万円をだまし取った。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007071001000393.html