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聴取の合間に口裏合わせ 元公安調査庁長官の緒方容疑者【中日新聞】
2007年6月29日 夕刊
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央会館の取得話をめぐる詐欺事件で、元公安調査庁長官緒方重威(しげたけ)容疑者(73)=詐欺容疑で逮捕=が、東京地検特捜部の任意の事情聴取の際、休憩時間に元銀行員河江浩司容疑者(42)=同=に電話で連絡し、「投資家の話をみんなで信じたことにするしかない。そうしないと逮捕される」という趣旨の口裏合わせを図っていたことが分かった。特捜部は、緒方容疑者が刑事責任の追及を逃れようと、証拠隠滅を図った疑いが強いとして詳しく調べている。
特捜部は、今月十二日に初めて緒方容疑者から任意で事情聴取。以後、二十八日に逮捕するまで聴取は連日のように続けられた。
関係者によると、緒方容疑者は任意聴取の最中に、検事に「中央会館の購入のために資金が集まるかもしれない」と話してから席を外し、河江容疑者に連絡、口裏合わせを持ちかけたが、河江容疑者は応じなかった。
緒方容疑者は今年四月十九日、仲介役の元不動産会社社長満井忠男容疑者(73)=同=の勧めで、投資ファンド「ハーベスト投資顧問」の代表取締役に就任。河江容疑者が中心となり、中央会館の土地建物を購入するために、ファンドへの出資者を探していた。
出資者はなかなか集まらず、五月二十六日に東京都内で面会した岐阜県内の航空ベンチャー会社社長からも「検討してみましょう」などとあいまいな返事しかもらえなかったという。社長は「出資するつもりはなかった」などと特捜部に説明しているとされる。
ところが、緒方容疑者はこの面会に関して「社長の出資を確認した。次回にも(中央会館の)売買契約の締結は可能」などとする虚偽の報告書を作成。総連代理人の土屋公献・元日本弁護士連合会会長(84)らに送付した。
緒方容疑者は口裏合わせの際、この社長の話を信じたことにしようと指示していることから、特捜部は、売買の実態があったように見せかけたとみている。
緒方容疑者らは今月一日、資金調達の見込みがないのに総連側をだまして中央会館の所有権をハーベスト社に移し、中央会館を詐取した疑いが持たれている。同容疑者は二十九日、接見した弁護士に「罪にならないのに、よく調べてほしい」と容疑を否定したという。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007062902028245.html