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きっかけの3割『不登校・引きこもり』 宇都宮市がニート実態調査【東京新聞】
2007年6月10日
宇都宮市が県内の若者自立支援団体などを通じ、若年無業者(ニート)の初の実態調査を行ったところ、現在の状態になったきっかけとして「不登校・引きこもり」が「体調不良」などの身体的要因を上回り、最多にのぼることが明らかになった。人間関係を理由に仕事を辞めた例も多く、若者の就業支援に心のケアが不可欠な現状が浮き彫りとなっている。 (杉藤貴浩)
調査は同市青少年課が昨年十二月、県内のNPO(非営利団体)など若者支援団体に参加する十五−三十四歳の独身無業者百三十四人を対象に行った。
その結果、定期的収入を伴う仕事をせず、就学も職業訓練もしていない、いわゆるニートになった理由として、全体の27・6%が「不登校・引きこもり」と回答。「体調不良」の24・6%を上回った。
また、全体の三分の二にあたる66・4%が、今やりたいこととして「働きたい」と回答したが、47・0%が「社会に出ることに不安がある」と感じており、最初の一歩を踏み出せない悩みをにじませている。
全体のうち、就業経験があるのは、半数を超える57・5%。ただ、仕事を辞めた理由として最多にのぼったのは「人間関係が良くないから」の61・0%で、ここでも精神的な要因が大きなウエートを占めた。また、39・0%が仕事を離れてから三年以上がたっていた。
同課は今回の調査結果を「若年無業者は精神的な自立が遅れ、コミュニケーションに対する負担感やストレスを感じている」と分析しており、今夏をめどに若年無業者対策をまとめる方針だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20070610/CK2007061002023127.html