★阿修羅♪ > 社会問題4 > 417.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
学生・生徒の自殺最悪 886人『学校原因』28%増【東京新聞】
2007年6月7日 夕刊
二〇〇六年中の全国の自殺者が三万二千百五十五人と一九九八年以来、九年連続で三万人を超えたことが七日、警察庁の調べで分かった。学生・生徒の自殺は二十五人(2・9%)増の八百八十六人で、統計を取り始めた一九七八年以来、最悪となった。
同庁によると、昨年は全体で前年に比べ三百九十七人(1・2%)減少した。しかし、十九歳以下の少年が六百二十三人と前年に比べ十五人(2・5%)、六十歳以上が一万千百二十人で二百二十六人(2・1%)増加している。
絶対数は少ないものの、前年七人だった小学生は十四人に倍増。中学生は22・7%増の八十一人となり、高校生も五人増の二百二十人だった。原因・動機別でも「学校問題」が九十一人と前年に比べ28%増加しているのが目立つ。
一方、自殺者全体では、71%を男性が占め、特に五十歳以上の男性は一万二千七百七十二人と、全体の約40%を占めた。原因・動機別では「健康問題」がトップで、次いで「経済生活問題」と続く。職業別では失業者を含む「無職」が約一万五千四百人とほぼ半数を占めた。
職業別で「無職」に次いで多かったのは「被雇用者」で約八千二百人(25・4%)。内訳は「会社員」が約三千人で圧倒的に多く、次いで「公務員等」の約六百二十人だった。「自営」のトップは「農林・漁業」の約六百五十人だった。
原因・動機別に職業を加味して分析すると、遺書があった「無職」約四千七百人のうちほぼ半数の約二千六百人が「健康問題」で自殺。「被雇用者」約三千人のうち三分の一に相当する約九百七十人が「経済生活問題」で自殺。「自営」約千三百六十人のうち半数の約七百三十人も同じ理由で自殺している。
都道府県別(発生場所)では、東京都が二千六百六十五人。次いで大阪府が千九百五十二人、北海道が千六百六十三人、神奈川県が千六百三十九人などとなっている。
自殺者の総数は、一九七八年から九七年までの十九年間、二万人から二万六千人の間で推移していたが、九八年に一気に約八千五百人増加し、三万二千八百六十三人と初めて三万人の大台を突破。以後、三万二千人前後で推移している。
厚生労働省は六日、昨年の自殺者が三万人を割ったと発表したが、警察庁とは統計の取り方が異なっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007060702022412.html