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生中継手術受けた男性死亡 愛知で、学会が指針作成へ【東京新聞】
2007年6月5日 22時19分
手術の様子を外部に生中継し、医師の研修に役立てる「ライブ手術」と呼ばれる形式で胸腹膜部大動脈瘤(りゅう)の手術を昨年9月、愛知県の病院で受けた男性患者が、手術中に重い合併症を起こし、2日後に死亡していたことが5日分かった。
研修会の世話人から依頼を受けた日本心臓血管外科学会が、調査委員会(八木原俊克国立循環器病センター副院長)を設置、経過を検証し「中継と死亡に直接的な関連は見られない」と結論付けた。しかし「中継は執刀医に余計なストレスを与える面もある」として、学会が近く、ライブ手術に関するガイドライン(指針)を設けることになった。
病院は豊橋ハートセンター(愛知県豊橋市、鈴木孝彦院長)。調査結果によると、手術は大動脈瘤の破裂を防ぐために行われ、別の病院の専門医が執刀した。
手術の様子は兵庫県内の会場へ中継され、参加者の質問に執刀医が回答する形で進行。参加者から手術の方法への異論も出た。手術が終わりに近づき中継を打ち切った後、大動脈の内側が裂ける合併症が起き、緊急処置をしたが男性は2日後に死亡した。
調査委は企画運営に「ショー的な要素が否定できない」と指摘。死亡率が高い疾患の手術をテーマにしたことや、参加者が執刀医に議論を持ち掛ける形式だったことについて「真摯(しんし)な再検討が望まれる」とした。
ハートセンターの大川育秀副院長は「患者が亡くなったことは大変申し訳なく思うが、手術のミスではない。今後もライブ手術を続けるかは指針の内容をみて検討するが、医師の知識や技術を向上させる上で必要と考えている。遺族も納得している」と話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007060590221919.html