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中国人被告の控訴棄却 栃木の5億円強奪事件【東京新聞】
栃木県下野市の運送会社事務所で2004年、約5億4250万円を奪った実行犯として、強盗罪などに問われた中国籍の金光被告(27)の控訴審判決で、東京高裁は5日、懲役11年(求刑懲役15年)とした1審判決を支持、被告の控訴を棄却した。
警察庁によると、被害額は現金強奪事件としては過去最高で、長岡哲次裁判長は「奪った金は非常に多額で運送会社は現金輸送の仕事ができなくなった。自首したことを考慮しても1審の刑は不当ではない」と判決理由を述べた。
判決などによると、金被告は元暴力団組員永沼憲広被告(39)=同罪などで懲役18年、罰金300万円、控訴=らと共謀。04年10月17日午後、東武運輸栃木(現東武運輸プリヴェ栃木支社)に押し入り、従業員2人をビニールコードで縛って現金を奪うなどした。
被害額は1994年に神戸市で起きた旧福徳銀行神戸支店の現金輸送車襲撃事件の5億4100万円を上回った。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007060501000521.html