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北澤 強機(2007-05-06 18:00)
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070505/10759
ご存知だろうか。東京都内を管轄する警視庁が、4月1日から、それまで941あった交番のうち、1割弱に当たる87カ所を改変した。あまりしっかり広報されていない理由は、改変後の組織が警察官OBの働き口だからかもしれない。
改変後は、「地域安全センター」という組織になっていて、一見すると警察官そっくりの制服を着た「地域安全サポーター」という人たちが働いている。警視庁ホームページによれば、この「地域安全サポーター」は警察OBであると明示している。
「安全サポーター」の方たちと、警察官がどのように仕事のすみ分けをしているのかはよくわからない。現役警察官でなければ絶対務まらない、というわけではない業務を、経験豊富なOBに任せるのは理にかなっている。けれども、交番が少なくなることで、問題は生じないのか。
サービスを受ける側の都民は、必ずしも、「この案件は警官に相談しよう」「あの案件は安全サポーターに聞いてみよう」という具合に、案件別に相談先を区別して理解しているわけではない。困ったことがあったら、交番に助けを求めていたはずだ。
今後、相談に行った先の「安全センター」で、天下った警官OBから、「残念だけど、その案件は安全センターの管轄じゃないから、交番に行って」などと言われ、タライ回しにされる心配はないだろうか。
もし都民にとって必要な交番の数が減り、一方、警察官の天下り先が増え、その結果、全体として、都民の受けるサービスの量と質が下がるようであれば、許しがたい。こうした公共サービスの改変について、ホームページに掲載するだけで周知徹底していると考えているとしたら、それにも不満に感じる。
なお、前出のホームページによると、4月1日から用途が変わった交番は、「地域安全センター」が87カ所に加え、
・警備上の必要時間帯に開設する「警備派出所化」が5カ所
・交番施設の「撤去」が14カ所
・自治体へ移管する施設が4カ所
・将来「駐在所化」する施設が11カ所
など、合計121の交番がなんらかの形で変更になった。改変された交番名はダウンロードできる。
問い合わせ先は、警視庁地域総務課 地域対策係・地域活動係 03−3581−4321(代表)