★阿修羅♪ > 社会問題4 > 262.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 相次ぐ金属泥棒…被害20億円超、背景に北京五輪特需 [iza] 投稿者 white 日時 2007 年 3 月 03 日 12:43:21)
□<金属盗難>高騰背景に各地で相次ぐ 中国で再処理か [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-00000053-mai-soci
<金属盗難>高騰背景に各地で相次ぐ 中国で再処理か
3月5日13時14分配信 毎日新聞
鉄板や車止めなど「金目のもの」の盗難が全国で相次いでいる。いずれも転売目的と見られ、闇ルートの存在も見え隠れする。背景には、中国の建設ラッシュなどにより青天井で高騰する金属市況もあるようだ。【三木幸治、遠山和彦、上田宏明、北京・大塚卓也】
●一気に拡大
最近、被害が集中する茨城県。つくば市では2月16日に火の見やぐらの半鐘(青銅製)の盗難が発覚し、次々に被害が広がった。同月末現在で被害は10市で計30個(345万円相当)に達した。
水田の給水パイプ用の蛇口(銅の合金製または鉄製)の被害も周辺7市町で64個(11万円相当)に。竜ケ崎市の公園のあずまやでは、銅製の屋根約26平方メートル(6万6000円相当)がはがされた。屋根は外見から銅製と見分けにくい。「どうして見抜けたのか」。市担当者は首をかしげる。
東京都八王子市でも昨年11月から今年にかけて公園のステンレス製の車止めが72カ所で214本(642万円相当)盗まれた。川崎市高津区の霊園でも2月、墓石に置いているステンレス製線香皿約200枚(40万円相当)が被害に遭った。
警察庁の調査によると、昨年の金属材の窃盗事件は5701件で、被害総額は約20億円に上る。都道府県別では大阪606件▽千葉595件▽愛知539件▽東京491件▽神奈川334件――などとなっている。
●世界的不足
背景には世界的な金属材の不足と、価格高騰があるとみられる。スクラップ加工業者の業界団体「日本鉄リサイクル工業会」(東京)によると、国内業者の鉄の引き取り価格は00年当時の1トン6000円が、最近では1トン3万円と高騰した。
世界的にも銅やニッケルなどの非鉄金属の価格は、昨年1年間で大幅に上昇した。石油天然ガス・金属鉱物資源機構によると、ロンドン市場の銅価格は昨年1月平均は1トン当たり4734ドルだったが、5月12日に史上最高値の8788ドルにまで急騰。12月でも平均価格は6675ドルで高止まりしている。ニッケルも1年間で約2・4倍に、亜鉛も2・1倍に急騰した。
警察庁は「金属材の高騰が知られるようになり、安易な模倣犯が増えている」と分析する。都内で昨年逮捕された16人の容疑者の動機は、いずれも金目当てだった。
●闇ルートで
同工業会によると、通常、回収業者に持ち込まれる金属材は工事の後に出た中古品などが大半で、盗まれたと見られる比較的新しいものは見分けがつくという。このため「犯人は工業会加盟社以外の業者による『闇ルート』を使って換金をしているのでは」とみる。
国内での再製が難しいとなれば、考えられるのが海外。特に北京五輪を来年に控えた中国だ。
北京市中心部ではオフィス向け高層ビルや商業施設などの建設ラッシュが続く。同市内に事務所を置く大手日系商社の金属担当者は「窓枠や外観に使われるステンレス鋼材の値段は、この数年で2倍以上になった」と話す。中国では派手なデザインのビルが好まれ、ステンレス鋼の需要に拍車を掛けているという。
中国特鋼協会によると、昨年のステンレスの国内生産量は前年比68%増の530万トンで、日本を抜いて世界一。「海外から再加工用の金属スクラップや電線などを買い付け、国内の再処理工場に持ち込むブローカーが横行している」という。
以前は米国が調達先の中心だったが、この数年は運送コストの高騰から日本や東南アジアが多くなっているという。
最終更新:3月5日13時17分