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「反戦軍事学」林信吾氏-「反戦のために、正しい軍事知識をお届けします」(ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/07/social4/msg/181.html
投稿者 あっくん 日時 2007 年 1 月 22 日 19:47:09: hhGgKkD30Q.3.
 

http://gendai.net/?m=view&g=book&c=R00&no=3371

【著者インタビュー】

2007年1月17日 掲載
「反戦軍事学」林信吾氏

「反戦のために、正しい軍事知識をお届けします」


 1月9日、防衛庁が省に昇格した。直後から防衛省直属のスパイ組織の新設準備が報じられたり、市街戦対応の新たな特殊部隊構想も浮上して、早くもきな臭さが漂う。
「こと軍事に関する事柄となると、とにかく国民には分からないことが多すぎます。たとえば国産戦車1台が8億円、備品の空っぽの工具袋1つが7、8万円といわれても、性能はもちろん高いか安いかすら分からない。それを比較検討する情報が国民には簡単に手に入らないわけです。今、憲法改正や自衛隊軍隊化を目指す連中が一番怖いのは、国民が軍事に関する正しい知識を持ってしまうこと。ならば私はぜひ皆さんに正しい軍事知識をお届けすべきだろうと、この本を書いたわけです」
 初級・中級・上級・応用編で構成される中身は堅苦しいものではなく、全編、著者独特の皮肉なユーモアで味付けされている。
 まずは近未来の日本軍を想定し、現自衛隊の仕組みを重ね合わせて高卒新兵をモデルに軍隊生活を内部から俯瞰する。軍の構成単位を手始めに、想定される日本軍の所有武器、訓練、そして現実に恒常化されるであろう海外派兵の実態までを描き出す。
「誤解していただきたくないのは、私は軍事オタクでも単純な改憲論者でもないということ。防衛庁が防衛省になり、気分で反戦を唱えられなくなるのは確実ですし、軍事に関する正しい知識なしには“国のため戦え”という論理になかなか抵抗できない時代が来ます。だからこそ、なぜ反戦なのか、歴史と軍事の実態を踏まえて、ちゃんと反論できるだけの材料を取り揃えました」
 読みどころは上級編。昨今話題の靖国問題、戦犯問題、東京裁判問題、改憲問題、さらには徴兵問題、核武装戦争抑止力論を、作家の上坂冬子氏、元防衛庁長官・石破茂氏、漫画家のこばやしよしのり氏ら右側論者の言葉を具体的に取り上げ、徹底的に論破する。ついでに安倍晋三首相の“美しい日本”論も斬って捨てる。
「正しい歴史認識・軍事知識の下では東京裁判は受諾していないとか、核所持戦争抑止論や、軍隊賛美論は成立しません。そこを一目瞭然でご理解いただける本にしたつもりです」
(朝日新聞社 720円)

●はやし・しんご 1958年、東京都生まれ。神奈川大学中退。83年に渡英し、87年、現地法人紙の英国ニュースダイジェスト記者に。90年、欧州の本格的な地方紙を目指し欧州ジャーナルを創刊、初代編集長。93年帰国後、作家・ジャーナリストとして活躍。少林寺拳法4段。「しのびよるネオ階級社会」など著書多数。
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http://www.amazon.co.jp/%E5%8F%8D%E6%88%A6%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%AD%A6-%E6%9E%97-%E4%BF%A1%E5%90%BE/dp/4022731214/sr=8-1/qid=1169462654/ref=sr_1_1/503-2310136-8243955?ie=UTF8&s=books

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9 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

左翼の自己満足が気持ち悪い, 2007/1/8
レビュアー: 名無し    - レビューをすべて見る
とりあえず裏表紙の筆者の写真を見ただけで、
この本のレベルの低さ・筆者のいかがわしさは感じ取れるだろう。

軍事に関する基本的な事実を書いているところは新味はないもののまだ読めるが、
そこから導き出される考察が全く駄目だ。
自分は典型的な左翼ではないというのが筆者の売りのようだが、
現実離れした理想論を根拠なく書き連ねるあたりは同じようなレベル。

つまるところ、いい年したおじさんがつまらないユーモアを交えつつ、
左翼にしては軍事についても知識を持っていることをひけらかしている、
そういう失笑ものの本だといえるだろう。
ただ、左翼の持っている軍事オンチコンプレックスを癒すという意味で、

左翼受けが良いのは当然だろうが、
右寄りの人は勿論、中道の人だって読む価値は無いだろう。

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筆者には問題をまともに議論しようとする姿勢がない, 2006/12/30
レビュアー: 水上飛行機 "水飛" (岡山県) - レビューをすべて見る
すでに指摘があるように,いくつかインターネットで確認すればすむような事実誤認がある点がまず気になりました。
しかし,一番本書を読んで問題があると思うのは筆者にはこの問題を真剣に議論する姿勢が無い点です。筆者の姿勢は石破・兵頭・上坂などの著作を部分的に引用し,それに茶々を入れただけでそれぞれ徴兵制・核武装・靖国問題の議論が整理できたと強弁する類のものです。また,安易な物語を作ることで延々と前半の文章を埋めるあたりも考え,含めて少なくともこのような社会問題を取り上げ文章を書いて売る者としての誠意を感じられませんでした。
また,引用もとの書籍をいくつかもっているいるのですが,それぞれの著書での論議の趣旨については触れないまま結局自分のコメントだけを書いてることに気づきます。つまり自分と引用元との立場の比較検討を行った上での論議を敢えて避けているようです。これでは,引用して議論を整理したとはいえないでしょう。「問題について知らない」または「読み取れなかった」という無知のレベルならしかたないかもしれませんが,確信犯的に引用元の議論を触れず「引用みたいなこと」を行っている点は読者へのミスリードをもたらしかねませんし,テーマを期待して読んだ(私のような)読者への不誠実以外の何ものでもありません。
本書のレベルは従来「新書」としてイメージしたレベルの内容ではなく,一度読んで読み捨てにするような文庫本のレベルのように思います。もっというと公的な論議を著述で訴える意志は筆者には無く好き勝手なことを書き連ねたいだけなようなのでブログのレベルのものと思います(ブログだとコメントやトラックバックがあるのでもっと意味があるでしょう)。新書の質の低下が指摘されていますが,本書は朝日新書のブランドイメージにとっても非常によくないものであるように感じました。

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あくまで現実的な戦争批判, 2006/12/30
レビュアー: 高野静行 - レビューをすべて見る
 近年の所謂「右傾化」は、やはり起きていると私は思っているし、危険性を感じる。他方、最近盛んな左翼批判というのを、基本的に私は好まない。だが、敢えて正直にいえば、現実の左派にはとても共感できないところも多い。失礼ながら、これでは支持など広がらないだろう、むしろ嫌われるだろうと思うこともしばしばだ。判官贔屓なので近年の左翼批判に反発してきたが、やはり、戦後左翼の欠陥に向きあうことは必須かもしれない。
 本書の著者はジャーナリストで、英国関係の本などで定評があり、軍事にも詳しいらしい。この本では、軍事に関する基礎的な知識が解説された上で、近年の極右的な言説が批判される。小説仕立てで始まり、軍隊や兵器、北朝鮮問題などが説明される。後半では、何人かの極右的な論者が具体的に批判されながら、更に様々な論点が示され、今後の日本への提言がなされる。
 一言でいえば、私としてはとても勉強になったし、好感をもった。軍事などに関する解説も常に具体的である。後半での様々な論者に対する批判も、その説得力もさることながら、敢えて軽薄さを装いつつ書かれているところが面白い。日本の左派を見ていて、そのエリート主義や教条主義には辟易してきた。市民/大衆/弱者の側についているはずなのに、肝心の文章自体がそれを裏切っている。その点、林の文章は、雑誌『噂の真相』などがなくなってしまった現在では貴重だ。
 憲法九条などについても現実的な意見が述べられている。先日も、ある論者が、日本の左翼を切り捨て、リベラル派を新たに再編すべきだと述べていた。これまではそうした言い方を好まなかったのだが、残念ながら、そのぐらいの態度が必要かもしれない。

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看板だおれのプロパガンダ, 2006/12/22
レビュアー: k99 (北区) - レビューをすべて見る
 冷静なふりをして、結局はプロパガンダに堕している、そう言う手合い。少なくともこの本で軍事的な知識を得られる可能性は他の入門書と比して著しく低いと言わざるを得ない。

 滔々と述べられる(軍事オタクを揶揄する気配濃厚な)筆者の妄想にはあえて突っ込む気力も湧かない。

 が、その後の各章に於いても、少し調べれば分かる単純な事実誤認(ヒトラーの階級)やよく分からない思い込み(水兵は戦闘時に襟を立てている)が散見される。到底誠意を持って執筆したとは思われない。また、都合の悪い事実を故意に隠蔽している節もある(毛沢東・スターリンの息子に対するヒトラーの甥)。
 核抑止を否定し“国際世論の反発云々”などと甘言で片付けるに到っては、短慮にもほどがある。

 適切なデータを示さず、社会科学が実験できないことをダシに、自説を喧伝する行為は「知識を蓄え、情緒的にではなく論理的に戦争に反対」する態度では到底有りえない。それを通常プロパガンダと呼ぶのだ。

 その上、核武装論ぐらいで止めとけばいいものを、靖国、東京裁判、憲法改正と特に3章中盤以降、話が散漫になりすぎている(更に言えば、それ自体長尺になりがちな議論を詰めこもうとするから摘み食いで、冷静な議論になっていない)。新書判とするための水増しであるとしか言えない。

 あと、その御面相で「イケメンと言われる」と書くような歪んだユーモアに充ちており、これがお好みの陣営の方には「同市の気さくなウイットが素敵」とでも感じられるのかも知れないが、ただ読みにくくしているだけだ。

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これを読んで俗論のいかがわしさに気付いて貰いたい, 2006/12/16
レビュアー: 門前の小僧何とやら - レビューをすべて見る
軽い文章でとっつき易く、まるっきり軍事を知らなくても読み進めていくことができるだろう。これは、著者の執筆目的がはじめから明確になっていて、論旨にブレがないから。本書とは逆に、とかくあっちこっちに寄り道するような本は、初心の人には向かないものだ。なぜなら、その手の本はエピソードばかり仕込む一方で、肝心の論旨がぼやけがちであるから。

著者の結論は最終章である第四部で明らかにされるが、白眉はむしろ第三部。そこでは、石破茂、兵頭二十八、小林よしのり、上坂冬子の著書(つまり、彼らの持論)が容赦なく斬られている。この辺りは、ロマンチストの幻想の駄目っぷりが白日のもとに晒されるという一面もあって、面白い。それから、一部軍事オタクの熱狂的な支持を得ている誰かさんって、実は意外と無理な背伸びをして書いているのねということも分かっちゃう。というのも、そういう人はえてして論旨の不明確な文章を書きがちだから(あえて誰とは書かないでおく。これは読んでのお楽しみ)。

それにしても林真吾って、意外とリアリストだった。もうちょっとロマンチストなのかと思っていたが、良い意味で裏切られた。

気になったのは、歴史的事実にいくつか誤りが見られるところ。とりわけ第二次世界大戦までの事柄についての説明で散見される。それが全体の文脈に影響を与えていないのは不幸中の幸いか。この点については、版を重ねる機会にでも正してもらえればと思う。
それから、ところどころに笑えないジョークが入っているのも気になったが、これは著者の脱線というより苛立ちの現われと見た。

第四部は、護憲派に対する一種の挑戦状かもしれない。そこに書かれている内容については異論があるが、こういう主張があることを護憲派の人たちが知るのは決して無駄ではないだろう。この第四部については、伊勢崎賢治の『武装解除〜紛争屋が見た世界』(講談社現代新書、2004)とあわせ読めば面白いと思う。

立憲主義による軍事へのタガに関する言及が一切見られないのは気になるが、それについては他の本で補えば良い。たとえば、この著者とはまったく立場が異なるが、杉原泰雄『憲法読本』(岩波ジュニア新書、2004)を薦めても叱られないだろう。軍隊を肯定するにせよ否定するにせよ、立憲主義について知れば、その分、より多角的に軍事を見られるようになるし、また現在の日本の政情が立憲主義の観点から見ていかに危険な動き方をしているかを認識することができるはずだ。そうした知見は、本書の理解をより深めることはあっても、邪魔にはならないだろう。

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反戦と軍事って, 2006/12/9
レビュアー: Oさん (栃木県) - レビューをすべて見る
矛盾してる! と思ったけど、確かに僕らは軍事について知らなさすぎるし、だ
から小林よしのりみたいな本が売れるのかも。欧米では大学の科目として軍事学
があるらしい。日本でも少なくとも政治学科では必修科目とすべきだ。
よしりんファンは第一章と第二章、そしてよしりん批判している章だけでも読ん
だ方がいいです。
目からウロコ。

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